働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

覇剣の皇姫アルティーナVII

覇剣の皇姫アルティーナVII (ファミ通文庫)
提督代理を任されたレジスの指揮により、ハイブリタニア軍から港町を奪還したアルティーナたち。しかし、敵軍の補給部隊はすでに出発した後だった。帝都を背負った要塞では第二皇子ラトレイユが、策士オズワルドの奇略により苦戦を強いられている。補給を届けさせるわけにはいかない…しかし、敵補給部隊の護衛は傭兵王の異名を持つ猛者だった。果たして、戦争の結末やいかに!?覇剣の皇姫と読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー第七弾!






数ヶ月ぶりの新刊とあって前回の内容を引き継いで読めるか心配だったので、前回のあらすじを書き添えてあるのが本当に助かりました。傭兵王ギルベルトとの一戦を迎えるべく、軍師レジス殿の指示の元に行動を開始するアルティーナ軍。彼の指示で準備を始める兵士たちは、魔法使いと称されるレジスの企みの手伝いをさせられる。そして来るべき傭兵王ギルベルトとの一戦では、魔法使いの策略どおりの展開に。毎度のことながらレジスの魔法に翻弄される敵軍の姿は痛快ですね。
準備段階の際にこれから展開される戦略について語らず、いざ策が効果を発揮したときに読書で得た知識を披露していくところに、魔法使いと称されるレジスの行いに感嘆する周囲の人間と共感できて引き込まれました。
ハイブリタニア軍の新式小銃により騎兵での戦闘が不利と思われる状況もきっちり覆していった結果の勝利。今回も最高の戦記ファンタジーを読めて満足です。