働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

クロニクル・レギオン

クロニクル・レギオン (ダッシュエックス文庫)
時は20世紀末。極東の島国『皇国日本』は古代ローマの世より甦った英雄カエサルの手で攻略され、隣国『東方ローマ帝国』によって事実上支配されていた!カエサルを最強の征服者たらしめる力の名は『レギオン』。それは列強諸国がこぞって主力兵器とする神秘の軍団、有翼巨人兵の軍勢である。皇国日本の皇女・藤宮志緒理は日本の覇者になるという野心を胸に秘め、ついに行動を起こす。皇女が腹心の将として選ぶのは一見何の変哲も無い高校生・橘征継。しかし彼もまたいにしえの世より甦った武人、大英雄カエサルと同じ偉大なる復活者『レガトゥス・レギオニス』であった…!!復活せし英雄達と美少女が奏でる極大ファンタジー戦記、開幕!!






スーパーダッシュ文庫カンピオーネMF文庫Jの盟約のリヴァイアサンと同様に、規格外の力を手にした主人公によるハイスケールなファンタジー戦記。作者いわく、古代・中世・近世の戦争や戦術&戦略の部分は億劫であれば流し読みを推奨とのこと。たしかにカンピオーネに負けないくらい史実についての描写が多かった印象ですけど、「あっ、カンピオーネの作者だ」の一言で許容できるレベルなので、読んでいて全然苦になりませんでした。
最後の口絵のシーンもこの作者ならやってくれると信じていた展開。これまでと打って変わっての濃密なラブシーン。清楚なキャラをつらぬいてきた藤宮志緒理が主人公の橘征継に力を教授して乱れる姿がたまらなく良かったです。周囲に配置された魅力的なヒロインにもフラグが乱立していて、2巻ではどの娘が征継の標的になるのか楽しみです。