働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ネクストライフ 1

ネクストライフ 1 (ヒーロー文庫)
山田隆司は山岳部の合宿で向かった雪山で遭難してしまう。彼が目を覚ますとそこは見覚えのない森の中だった。困惑しつつ、状況を把握しようと周囲を見回すと、空にはネットゲーム「ファンタジー・アドベンチャー・オンライン」と同じく、二つの太陽が浮かんでいた。ここはゲームの世界なのか?ゲーム同様に魔法も使える。そんな中、隆司は一人の少女と出会う。彼女は森の中で、コボルトやオークと一緒に暮らしていた。隆司は彼女らと一緒に生活するようになるが、ある日追手が現れて、穏やかな日々は終わりを告げる。彼女らは一体何者なのか?平凡な高校生だった隆司の、異世界での冒険が始まる。






平凡な主人公がある日を境に異世界へと転生を果たし、そこで出会った少女とともに旅をする異世界冒険ファンタジー。異世界の地理も情報もない状態で水も食料もない状態のなか、はじめて出会ったアネットという少女と二匹のモンスターであるコボルトのペンとオークのデュランとの共同生活。言葉が全く通じないなかで、ボディーランゲージを駆使して意思疎通を図りながら、時間をかけて異世界の言葉を学ぼうとする主人公というのが珍しく、あまり見なれない展開なので見入ってしまいました。
多くの異世界転生作品の例に漏れず、転生を果たした主人公はゲームの頃に習得したあらゆる魔術を行使できるチートキャラと化しています。自らに宿る他者を圧倒するような魔術を用いて、数々の窮地を脱していくストーリーは細部にわたって書かれていて、展開がスローテンポな感じではありますが好みの内容でかなり楽しめました。モンスターを従えることのできrアネットの謎の多いスキルや主人公の魔術の今後の活躍が楽しみです。