働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 7

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件7 (ファミ通文庫)
「僕はグリンダ=ドイルじゃない」と竜樹たちに告白した矢先、ついに本物のグリンダがその姿を現わした。激しく動揺する聖羅に、「必ず戻って誕生日を祝う」と約束したシャールは、グリンダを追いかけ光の中へ!しかし、メレディスの森で置いてきぼりを食らったシャールが迷い込んだその先は、伝承で語られる二千年前の決戦の真っただ中!しかもシャールが“神託の黄金の天使”だって―!?大人気ファンタジー家庭教師コメディ、最高潮の第7巻!





シャールの正体がついにばれる! これまで積み重ねてきたグリンダ(女性)として接してきた人々の認識がシャール(男性)に置き換わることであちこちに波紋が。
竜樹王子とギルマーは案の定といいますか、「はじめて本気で好きになったやつが男だったのかぁぁ!」と(今さらになって)衝撃を受けることに。そうだよ、お前らは散々一人の男をめぐって男同士で争いを繰り広げてたんだよ! と突っ込みを入れたくなるほど滑稽な姿でした。
次にメイドのアニス。シャールに向かって「あたし、シャールのことが好きなの!」と情熱的にシャールへの思いを語ったり、ヘル×シザ(BL本における受けと攻め)について、自分が腐女子であることを声高々に語ったり、かなり恥ずかしい過去が一気によみがえってきます。アニスが「グリンダって本当はシャールだったの!?」と知ってからのリアクションったらもう……。
サブキャラとしては、やはりこの三人のキャラクターたちはグリンダとの絡みが濃かったのでネタになる部分が多いのでかなり笑えましたね。

そしてやはり本妻兼メインヒロインの聖羅!
グリンダを演じていたシャールの正体が露見した途端に「牢獄に入れてください!」と命じる始末。何故シャールを捕える指示を出したのか?
グリンダの偽物だとばれて何の対処もとらなければ、シャールはウィストリアに連行されてしまい二度と会うことはできない。そう、大好きなシャール先生とこのまま離れ離れになんてなりたくない! 聖羅ちゃんマジ天使! なにこの娘、超可愛い!
一見すると束縛の強い女の子に見えるけど、彼女はまだ10代の子供なんです! 子供のわがままなんです!

牢屋に入れたあとにも聖羅の葛藤は続く。自分は年齢的にはまだ子ども。自分のやっていることは子どものわがまま。大人の女性になるための答えはシャール先生を開放しなければいけない。でももし開放してしまったら二度と会うことはできないかも……愛が重い! けど可愛いは正義!

7巻は終始にやけっぱなしの最高の1冊でした。ラストの外伝では『聖羅姫の思い出のアルバム』となっていて、個人的にはこっちのほうが聖羅の可愛さが濃縮されていたので悶絶するほど楽しめました。
次の8巻でとうとう最終巻。聖羅とシャールの関係はどうなるのか……楽しみでしかたがない!