働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ファーレンハイト9999 ②

ファーレンハイト9999 ? (ダッシュエックス文庫)
イリナが「東のサン・キュロット蜂起事件」で負ったケガの療養の間、臥人のバディとなった迅早下風雅。風雅はイリナの幼馴染みで、イリナをライバル視していた。イリナが復帰を果たすと、風雅はどちらが臥人のバティにふさわしいかを決めるため、一日交代での『バディ交換週間』を提案する。そんな中、臥人とイリナが事件現場に居合わせた生島醍醐という男に職務質問すると、生島は隠していた巨大銃を発砲し、逃走する。調査を進めると、生島はアニメ媒体の裏ルート構築などの「メディア犯罪」を実行する組織に雇われていることが分かり…!?少女が舞い踊るとき、その美脚から電撃が迸る!スタイリッシュ・スパイアクション、第2幕!





第13回SD小説新人賞大賞受賞作第2弾!!!
法律によってオタクコンテンツの所持が厳しく取り締まわれている世界観がしっかりと書かれていた1巻。裏ルートを牛耳るヤクザ組織。焚書課に所属する臥人は、とある案件をきっかけにヤクザと関わったことで、さらなる火種を巻き起こすことになった第2巻。
オタク産業に対するヘイトスピーチが強烈に印象付いた1巻と違い、今回はサスペンスドラマ風味に仕上がっていて、捜査を進めていくにつれて徐々に真相に近づいきます流れが面白かったです。

事件の鍵を握る重大な秘密を知ってしまったがゆえに差し向けられた刺客VS臥人の熱いバトル。お互いの一挙手一投足まで目が離せない激しいバトルの応酬。臥人の持つ特殊能力によって窮地を切り抜けていく部分と、手元にある装備を上手く駆使していくスタイルが特に良かった。

手元に残った限られた装備と最後の切り札となるような特殊能力の併用が、戦況がいかにぎりぎりであるかを強く感じることができました。それこそ、一歩間違えればどっちに転んでもおかしくない状況ということにリアリティーを感じた。