働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

2015年 5月~6月 厳選してみた おすすめのラノベ

≪あらすじ≫
祭りの最中、少女が炎の海に没した。密室かつ衆人環視、そのうえ千年前の伝説を模倣した形で。魔女の手によるこの事件に、新米騎士ウェルナーと『魔女狩り女伯』ことルドヴィカが挑む。だが二人は知らなかった―事件の裏に眠る超歴史的真実の存在を。さらに追い打ちをかけるかの如く、ルドヴィカの前に異端審問官の少女・エルシリアが立ちはだかる。旧友にして天敵同士の二人は、とある悲劇を共有していた―少女達の対立、魔法に彩られた事件、千年間解かれなかった謎。そして偽りの真実が牙を剥いた時、少年は己が正義の在処を知る。


ファンタジー』『バトル』『ミステリー』が融合した、今年の新人賞作品のなかでも最高に面白かったラノベですね。ミステリーの要素を多分に含んでおり、登場人物たちが何を思ってあのような行動をとっているのか。そのひとつひとつまでもが後々の展開に絡んできたりと、考えれば考えるほどに面白くなってくる。ミステリー作品をこれまでに読んだことがない自分でも存分に楽しめる内容に仕上がっていました。読み始めたら先の展開が気になりすぎてやめられなくなりました(笑)
『超歴史的殺人事件』というサブタイトルに隠された真の意味を明かされた時の鳥肌が今でも忘れられない。



あの夏、最後に見た打ち上げ花火は (ガガガ文庫)

あの夏、最後に見た打ち上げ花火は (ガガガ文庫)

≪あらすじ≫
何もないのどかな田舎町・松乃に暮らす中学2年生の眞田寛樹は、幼なじみの三島桐子・親友の阿久津恒正らと、毎年変わることのない夏休みを過ごしていた。そんなある日、寛樹は謎の美少女・伊東ノアと出会い、恋心を抱くようになる。徐々に彼女との距離を縮めていく寛樹だったが、ノアに過去の記憶がないことを知る。ノアが記憶をなくしたまま不安な毎日を過ごしていると感じた寛樹は、彼女の記憶を取り戻すべく、奔走するのだが…中学生の男女が織りなすひと夏の物語。


SF』『青春』『田舎
記憶喪失の謎の少女・伊藤ノアに隠された秘密。表紙を飾った伊藤ノアが何を表しているのか。そもそもなぜ泣いているのか。この事実に気づかされたときは思わず涙してしまった。物語のクライマックスが近づくにつれて、この先に主人公が迎えるであろう運命を推測することができてしまう分余計につらくなる。あらがうことのできない運命に直面してもなをあらがい続ける。『SF』とひと夏の『青春』を描いたラノベで心に残る1冊でした。



とりあえずはここ最近自分が読んだ新作ラノベの中でおすすめできるタイトルはこんなところですかね。6月の新刊が出そろって一通り読み終わったらひっそりと追加していきたいと思います。