働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

薬屋のひとりごと 3

薬屋のひとりごと 3 (ヒーロー文庫)
玉葉妃の妊娠により、再び後宮に戻ってきた猫猫。皇帝の寵妃ということもあって、それは秘密厳守。しかし、女たちの腹の探り合いは日常茶飯事で、後宮内だけでなく外部からも怪しげな動きが見え隠れする。後宮外では壬氏たちが隣国の特使の要求に頭を悩ませていた。特使たちは、数十年前にいたという妓女、それが見たいと無理難題を言ってきたのである。花街の事情に詳しい猫猫に相談を持ちかけてくるが、それは意外な人物だった。猫猫はその美女にかわる絶世の美人を用意することとなる。また、猫猫は避暑地へ行く壬氏に同行することに。そこで待っていたのは―!?





中世の後宮を舞台に「毒味役」の少女・猫猫(マオマオ)が大活躍する物語。日常的に毒を摂取しているおかげで毒に対して耐性ができているだとか、自分の体を薬の実験材料にしたりだとか、性格も行動原理もぶっ飛んでいるところがたまにツボにはまる。女性主人公の視点で書かれるラノベに触れる機会が限りなく少ないので、その点もやっぱり新鮮に感じますね。こんな誰も嫁のもらい手がいないような人物に好意を抱いているというシチュエーションも、見方を変えてみれば普段から目にするライトノベルの主人公にイコールで結びつく。ただ主人公が男か女かの違い。
後宮内で起こる数々の事件を解き明かしていく猫猫の活躍も見どころだけど、たまに発生する猫猫と壬氏のラブコメ部分もおもしろかった。