働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

精霊使いの剣舞14 帝都動乱

精霊使いの剣舞14 帝都動乱 (MF文庫J)
極寒の地ローレンフロストにて、異界の闇と融合した“ジルニトラ”を打ち倒し、リンスレットの妹、ユーディアを救い出したカミト。そんな彼の前に姿を現したのは、精霊王の祭殿で消滅したはずのレスティアだった。だが、再会の喜びも束の間、契約精霊であった頃の記憶を失ってしまったという彼女の様子に、カミトは戸惑う。はたして今の彼女は精霊なのか、それとも―。「カミト、そこをどいてください、その闇精霊を滅ぼせません」「ま、まてまて、エスト!」一方、帝都では、諸国会議に参加していたフィアナに、神聖ルギア王国による陰謀の魔手が迫ろうとしていた―。待望の大人気エレメンタル・ファンタジー第14弾!





夜の魔王!!」「淫獣カゼハヤ・カミト!!」「淫獣がまた他の女の子に手を出してるわよ!!
この響きを久しぶりに聞くことができて僕はもう満足ですよ。一年ぶりの新刊とあって、精霊と契約ができるのは清らかな乙女だけであり、カミトのような男の精霊使いは世界でただ一人、という設定すら頭の中から抜け落ちてました(笑)

そんな個人の事情はさておき、今回も安定したストーリーでありながら表紙を飾るフィオナが拘束されるまでの盛り上げ方が絶妙。それでいて次巻に向けての引きも読む人の期待を高めてくれるような終わらせ方で、次の新刊も買いたい!と思わせてくれます。
主人公のカミトは教導院時代に身に着けた力と精霊使いとしての強さを兼ね備えていることで、フィオナ救出の際も存分に活躍していてカッコよかった。その裏でカミトのもつ神(カムイ)を消耗することで漏れ出してくる闇の力の脅威も今後のストーリーの重要な部分に絡んでくることになりそうです。

一方でチームスカーレット(チーム名うろ覚え)の残りのメンバーであるクレア、リンスレット、エリスに関してもいつも通りでたまにラブコメっている姿を楽しめつつ、仲間のフィオナのピンチに颯爽と駆けつけてきてくれましたね。剣舞祭(ブレイドダンス)優勝チームだけあってその実力は数々の強敵を打ち破っただけあって大したもの。フィオナ救出の場面でいかんなく発揮されてストーリーを盛り上げてくれます。
これだけ安定して面白いラノベなのでこれからも定期的に新刊を出してくれることを切に願います。