働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

モンスターのご主人様(4)

モンスターのご主人様(4) (モンスター文庫)

《あらすじ》
突如、モンスターの大群に襲われたチリア砦。砦内が大混乱するなか、真島孝弘は襲い掛かるモンスターをアサリナとあやめの力を借りて撃破した。だが、その姿を騎士の一団に見られてしまいモンスター襲来の嫌疑をかけられる。一方、砦では危機を脱するため、十文字と渡辺という二人のチート持ちを中心にした反攻作戦を決行。だが、作戦の最中、誰もが想像しない事態が起きて―怒濤の展開に目が離せない!「小説家になろう」発、異世界サバイバルファンタジー、待望の第四弾。シラン視点の書き下ろし短編「わたしの勇者様」を収録。


異世界人たちが暮らすチリア砦を襲ったモンスターの大群の真相が明らかになるにつれて、先が見えなかった異世界召喚サバイバルファンタジーにひとつの方向性が見えてきた感じでした。
3巻~4巻に入ってから念願の異世界人たちとの交流の機会が生まれ、異世界を取り巻く現状の把握が進んでいき、異世界召喚を果たしたクラスメイトたちの立ち位置も明確になってきました。召喚を果たした際にスキルを授かったことで強大な力を行使できるようになった高校生たちの心境の変化。これまで血なまぐさい戦いの環境とは無縁だったがゆえに、人を簡単に殺める力を手にした途端に尊大な振る舞いをし始める。この展開は異世界集団召喚を辿るなら必ず立ちはだかる壁ですね。とくにスキルによる強さの優劣が顕著に現れて敵が強大な分、異世界で力に溺れて悪に目覚めたクラスメイトは強敵でした。
3巻の頃からその兆しが見え隠れしていただけあって、4巻で迎えたモンスターの大群の襲撃は緊張感がありました。ここに来て謎の敵勢力の登場で面白さに拍車がかかってきたみたいなので5巻もますます楽しみになってきました。