働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

僕は友達が少ない (11)

僕は友達が少ない (11) (MF文庫J)

《あらすじ》
リア充の時間の流れは速い。三年生に進級し、友達や恋人と過ごす充実した日々を駆け抜けて、卒業式の日に小鷹は思う。結局俺は物語の主人公のような劇的な青春は送れなかった。恋や友情や家族や夢といったありきたりで切実な問題は、勝手に成長したそれぞれが各自でなんとなく解決したり、解決しないまま時と共に乗り越えた。だからって、別れが寂しくない理由にはならない。劇的でないことが大切でない理由にはならない。この涙を止める理由にはならないのだ―。残念系青春ラブコメ、エピローグ。この「今」はきっと、いつまでも俺の心に残るだろう。


またひとつ名作の終わりを迎えてしまった……。残念系隣人部のこれまでの活動の数々が実ったのか、もう残念さの欠片も感じられないくらいかげがえのない友達が出来上がってるじゃないですか。元来、無駄にスペックが高い部員たちがが唯一友達を作る能力が壊滅的ではあり、『友達がいないとか言ってるけど、君たちのそれはもう友達だよ』と、突っ込みたい部分が数多くあったけど、最終巻にして何もかも吹っ切れたような生き方をしてきたな。短編集のような形式をとって卒業式、文化祭、バレンタインといった恒例行事を一挙に詰め込んだことで土台が作られて、隣人部として活動できるタイムリミットが迫る中で全てをやりきった感じ。
個人的にはこれからも末永くこのシリーズを楽しみたいところではあったけど、最終巻という形で終わらせることになるなら受け入れないと。お疲れ様でした。