働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

女騎士さん、ジャスコ行こうよ (4)

女騎士さん、ジャスコ行こうよ (4) (MF文庫J)

《あらすじ》
「え? いよいよ平家町にジャスコができるって!?」地道な活動によって平家町民に努力を認められたオーク社長、ダイナマイトジョニー。ついにダイナマイトジョニー2号店、いわゆる“ジャスコ"を平家町に建設する許可が出た! はしゃぐポー姫に連れられて建設予定地を見に行った麟一郎だったが地面の下からとんでもないものが見つかってしまう……。時を同じくして、女騎士クラウは騎士を辞めて専業主婦になると言い出して―――平家町のジャスコ建設は、そして麟一郎の運命は!? 話題沸騰の女騎士系田舎日常コメディ、風雲急を告げる第四弾!


これまで『女騎士さん、ジャスコ行こうよ』と謳っておきながら『いわゆるジャスコ』がメインにあがったのは実に1巻以来。何一つ魅力のないド田舎に建設される大型ショッピングモールをめぐって地元住人を巻き込んだ戦争が勃発した頃が記憶に新しいなか、住人の理解を得てついに『いわゆるジャスコ』の建設に着手。

「とうとうジャスコが建設されるのじゃ!! 建築のはじめの骨組みを作るところから見学にゆくぞ!!」。ただ『いわゆるジャスコ』がひとつ建つだけで波乱が起きるド田舎。
「建設予定地の地下から古代遺跡が出てきたじゃと!? 」遺跡が発見された時は法律で遺跡の保護が定められているために、念願のジャスコ建設が不可能となる。ここで諦めればいいものの、このド田舎が持つ最大の特徴として『異世界人宇宙人妖怪……etc』といった混沌とした人脈が、この『ド田舎日常コメディ』を引き立てる結果になるとは……全ては宇宙人が寄り集まったド田舎に最先端のテクノロジーが存在したことが起因するとは想像だ②しなかった。

クラスのマドンナ的存在・水神ハイドゥラさんが常に「キシャーシュルルル」しかセリフを発しない、河童にとってのキュウリがタバコ扱いでやにが切れたようにキュウリを求めてきたり、もうやりたい放題です。そもそも表紙のエルフ耳をした女性が『麟一郎の婆ちゃん』という時点で常軌を逸してる。ときどき自分が何を読んでるのかわからなくなるくらい、『混沌』という言葉がぴったりなゲテモノなライトノベルでした。