働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件8

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件8 (ファミ通文庫)

《あらすじ》
子供たちに胸を張れるような立派な大人になるため、グリンダを残し、エーレンを去ったシャール。だが何とか大学に合格し、外交官になるべく勉強をはじめたものの、ことあるごとに押しかけてくる聖羅に、振り回される日々を送ることになり―!?十二歳、十四歳、十六歳と成長していく聖羅と、変わってゆく二人の関係。そして二千年前に飛んだ時に見た、十七歳の聖羅との“約束の未来”が訪れて…。大人気ファンタジー家庭教師コメディ、堂々フィナーレ!!

聖羅の一途な想いがシャールとの間にある『先生と生徒』の関係を越えて本当の恋人同士になって感動した!!
9歳の頃からシャールとの年齢差もあって『子ども』として扱われてきたこれまでと違い、《大学生になったシャール》と《立派に成長した聖羅》シチュエーションが最終巻にしてとうとう完成。祖国ウィストリアで大学に通うため一人暮らしを続けているシャールも『長かった女装歴』が功を奏して、『女性の気持ちが理解できる気配りのできる男』へと立派に成長して、家庭教師を始める前と比べると断然モテる男子へと成長しましたね。

聖羅も『皇女』としての職務や留学を経てウィストリアに訪れる機会をはじめ、プライベートでシャールの自宅をアポなし突撃を繰り返す通い妻として立ち回ってくれて、可愛さが爆発して最高でした。
大人に近づくにつれてより可憐さがました聖羅の認知度は皇女としての活動を続けていくなかでウィストリアでも相当なものになり、シャールが女学生を自宅に連れ込んでいる最中にプライベートで突撃して、シャールにまとわりつく女性を追い払う独占欲の強さ。これが最高に可愛い!!

聖羅を『一人の女性』としての認識が持てず、『シャールと聖羅』の二人の距離感がなかなか縮まらない中、シリーズを通して登場してきた数々のキャラクターたちが様々な方面からシャールに対してアドバイスをしてくる豪華ぶり。シャール=グリンダの正しい認識になったあとの、他のキャラクターのリアクションを含めて多くのキャラクターが結婚ラッシュでニヤニヤが抑えられませんでした。
これまで着々と積み重ねてきたものが余すところなく回収されていったのもあって、気持ちよく最終巻を楽しめたのもあるけれど、これでまたひとつの作品が終わりを迎えた寂しさもありますね。

とにかく、完結おめでとうございます!!