《あらすじ》
「なによ、あのセンパイばっかりひいきして! 」学内戦で順調に勝ち星を重ねていく一輝とステラ。だがその一方で恋人としての関係はまったくと言っていいほど進んでいなかった。おまけに美人の上級生・綾辻絢瀬が一輝に剣術の弟子入りをすることになり、ステラのやきもちが大爆発! そんなある日、一輝は前大会ベスト8にして絢瀬にとって因縁の敵《剣士殺し》倉敷蔵人に絡まれ、やがて決闘することに!
生徒会役員との戦い、初めての恋人との距離感、他校エースとの場外決戦――
1巻の余韻が冷めやらぬなかで引き続いて2巻も読んでみたけど、一輝の戦闘スタイルはどこまでも相手選手との激闘を盛り上げてくれる展開の連続ですね。『身体能力の強化』と『人並み外れた洞察力』言ったらいいのか、相手の弱点を見抜いてそれを実行できるだけの技術が伴っているところにひかれる。シンプルな能力なゆえに応用の幅が広く、接近戦に持ち込んだときの対応の早さに痺れる! 最高の学園バトル!!
学園ものと言えば『生徒会組織』に所属するキャラクターはこぞって強者揃い。『七星剣武祭出場』の域にまで達した他校の強者など、2巻で新たな強敵が続々と登場して盛り上がってきました。どいつもこいつも個性的なスキルを持っているうえに、一輝のスキルとの相性の悪さも相まって、学内戦で目覚ましい活躍を見せてきた一輝でも「今回は本気で負けるんじゃないか?」っていうくらいのギリギリの戦局を楽しませてくれますね。
1巻で早くもステラと正式に恋人関係になった二人の恋愛模様も2巻でますます拍車がかかってました。やっぱりステラさんは性欲が強い! そしてエロい!! 赤ちゃんはコウノトリが運んできてくれると信じていてもおかしくないくらいのピュアな姿と天然エロスが最高でした。一輝とステラ、お互いに求めすぎると相手に嫌われるんじゃないか? と危惧しながらも手探りで恋人としての距離を縮めようとしていく姿が微笑ましい。口元がにやけてくるよ。