働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

落第騎士の英雄譚 4

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)4 (GA文庫)

《あらすじ》
七星剣武祭に向けて、準備を進める一輝たち破軍学園の代表選手団。東北の雄・巨門学園との合同合宿も充実したものになり、順風満帆かと
思われた矢先、破軍学園が突然の襲撃を受けてしまう。
「皆さんにはここで倒れていただきます。――我々の踏み台として」
裏社会の実力者で構成された伐刀者集団「暁」に対するは一輝たちと生徒会の精鋭。だが決戦の火蓋が切られようとした矢先、味方であるはずの『彼』が、隠していたその牙を剥く! そして一輝の前に立ちはだかるのは――世界最強の存在!
果たして早すぎた対峙が生み出すものは!? 理想と現実、希望と絶望の狭間を駆け抜ける、激闘の第4巻!

軍学園で行われた七星剣武祭の代表選抜戦で生徒会長・刀堂東華を下して全戦全勝を成し遂げ、代表入りを果たした黒鉄一輝が出場する七星剣武祭。3巻の引きで『今年の七星剣武祭は何かが起きる……』ことを暗示していましたけど、予定通り七星剣武祭に『八校目』として参加する『暁学園』の登場が、七星剣武祭に波乱を生むことになりました。黒鉄一輝の実兄、黒鉄王馬(Aランク)はけた違いの強さを見せつけてくるし、どう考えてもラスボス的立ち位置だし、現段階の一輝では太刀打ちできないレベル差だし、これは七星剣武祭優勝は遠のいてきそうかな?
黒鉄王馬をはじめ、『暁学園』のメンバーはそろいもそろって裏社会で磨き上げた強さを持つだけあってくせ者ぞろいだし、これは学内戦以上の壁が一輝の目の前に立ちはだかってきましたな。

黒鉄一輝&ステラ・ヴァーミリオンのスキャンダル騒動も一蹴され、はれて堂々とイチャつく姿を見せつけられるほどに膨れ上がった恋愛模様。プロポーズも果たしたふたりのラブラブな様子は殺意すら芽生えるくらいですね、くそっ!
3巻で一輝が黒鉄本家の圧力で不当に監禁されてきた長い期間、一輝を七星剣武祭から引きずり落とそうとする悪意がうごめく中で正々堂々と立ち向かって、最後には劇的な勝利を見せつけたドラマチックな演出があれば、流れに乗じて衝動的にプロポーズをしても違和感はないけど……くそっ、一輝のくせに。でもこの流れだと、ブラコンの珠雫が姑いびりに力を入れ始めて面白くなりそうな予感がする。