働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ソードアート・オンライン プログレッシブ (4)

ソードアート・オンライン プログレッシブ (4) (電撃文庫)

《あらすじ》
デスゲーム“ソードアート・オンライン”に閉じ込められて二ヶ月弱。攻略の最前線であるキリトとアスナは第五層へと到達していた。迷路のような街並みと極端に森や川などの自然が少ないこの“遺跡”エリアで、二人はゲームの醍醐味でもある“遺物拾い”をこなし、アイテムやコル(お金)を稼いでいく。そしてキリトは街の地下墓地で発生する小規模な“クエスト”を提案する。アスナも賛同するが、それが彼女の不幸の始まりだった。そのクエストには、彼女がもっとも苦手とするモンスターが登場するからだ。そう、墓地といえば―。果たして、アスナは恐怖心を克服し、第五層を攻略できるのか…?

ゲームの世界に囚われたプレイヤーたちのなかで暗躍する殺人ギルドの存在により、ボス攻略だけでは生き残ることのできない緊張感もあって手に汗握る展開でした。
キバオウがトップを務めるアインクラッド解放隊(ALS)とドラゴンナイツ・ブリゲードのふたつのギルドが最前線で攻略を行うアインクラッドの攻略のかなめとして活動していくなかで、内部からギルドの崩壊を企てようとするのがやがて殺人ギルドとして暗躍するプレイヤー。二大ギルドの明確な対立が生まれ、ボス攻略のスピードも効率も落ちることはいとまない。殺人ギルドの存在はかつてキリトが第4層でデュエルを行ったものを含めごく少数のメンバーしか把握しておらず、キリト以外のプレイヤーはギルド内に殺人ギルドの人間が紛れ込んでいることを知らない現状で、やがて訪れるであろうプレイヤーキルによってこれまでいがみ合いながらも手を取り合ってきた二大ギルドがその後どういう方針を執ることになるのか気が気でならない。

それと今回はソードアート・オンラインプレイヤーのなかでこれまで幾度となく登場してきた情報屋・アルゴとの最前線攻略の実現もかなり見ごたえのある内容でした。アルゴが情報屋として活動していくなかで、最前線の迷宮区に潜り込んでボス攻略の糸口になるメインストーリーの情報を収集してその攻略情報を一般に公開していたことはあったけど、その戦いを見る機会は一度もなかったので今回の第5層攻略は貴重なものを見れた面白かったです。
これまでのボス攻略においても『βテスト時代とボスも行動パターンも異なる』という窮地は数多く存在したけれど、その都度攻略メンバーで臨機応変に対応して死線を潜り抜けてきたなかで、βテスターでソロ攻略をするキリトと情報屋アルゴのコンビネーションは最高でした。アルゴの能力も情報収集に特化したAGI中心で前線に向かないキャラクターだと思ってたけど、あの活躍ぶりを見ているとそうもいっていられなくなる。
結論を言うと「ソードアート・オンラインめっちゃ面白い!」の一言に尽きる。