《あらすじ》
九十九機関の走狗としての己を貫いたユウキだが、そのことにより神との関係は振り出しに戻ってしまった。ふたたび始まる変わらぬ日々。セカイが身を削つて世界を保ち、対価としてユウキがセカイに身を捧げるという、歪なかたち。それが続けられるならまだいいが、セカイの命は限界に近づき、いずれにせよ近いうちに世界は終わる。運命を変えられる可能性を持つのは、神として奇跡の力を揮える神鳴沢セカイしかいない。自分の役割と、愛する人を想う気持ちとの狭間で苦悩するユウキは、最終的に“新婚旅行”という奇妙な答えを導き出す。果たして彼の真意とは―?
九十九機関の人間として神鳴沢セカイのもとでご機嫌をとりからの結婚。トントン拍子に話は進んで最終的には新婚旅行。ユウキとセカイのベタベタな距離感と徐々に親密になっていく雰囲気にあてられて胸焼けがしちゃいそう。
そんなごくありふれた新婚旅行を満喫しながらごく普通のやり取りをしていても、世界の終焉を迎える運命からは逃れられない。これまでのシリーズを通して様々な結末を迎える運命に直面してきたけど、いったいユウキとセカイが無事にハッピーエンドに向かうのはいつになるのか。いつもいつもこのラブコメ作品は続きが気になって仕方がないくらいに楽しめる作品であると同時に、2巻でひとつの結末を迎えるというのがなんとももどかしくてたまらない!