働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

イグニッション・ブラッド 暁の英雄

イグニッション・ブラッド 暁の英雄 (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
人類は、かつて吸血鬼と呼ばれた種族“至高の血族”と世界の覇権を争っていた。対血族部隊に所属する十影は、その圧倒的な戦闘力から「暁の英雄」と称される若き剣士―だが、すべてを救うことは叶わない。強大な至高の血族の力を前に、隊員たちの死は、毎日、着実に積み上がっていく。孤高の剣士は、ひたすら最前線で敵を斬り続け、血腥い夢にさいなまれていた。しかし、異端の少女・ペスティと出会うことで、運命の歯車が動き出す!!クォーターであるがゆえに、両陣営から狙われる彼女を守るという新たな宿命は、この戦争に夜明けをもたらすのか?絶対なる“強さ”を問う伝説が幕を開ける―!!

かつては地上で生活をしていた人類は氷河期を迎えることによる人類の滅亡を回避するために地下へと住処を移すことになるところから物語がスタート。そして地下での長い年月を経て再び地上での生活をスタートをすると、地上の世界には人類をはるかに超越した存在である吸血鬼が君臨する世界になっていた。
人類 VS 吸血鬼の二大勢力。人類が作り上げた人工太陽がもたらす光を浴びることで吸血鬼たちはどころに消滅することを武器にして、日々人類と吸血鬼がしのぎを削るなかで人類最強の剣士である少年と、吸血鬼と人間の間のクォーターの少女との出会いがきっかけで物語が動き出すというボーイミーツガールファンタジー。
手堅い漢字のファンタジー作品であり、人類と吸血鬼が争っているという世界観からどんな方向に話が作られていくのかという部分で一気に引き込まれました。人間 VS 吸血鬼の相容れないはずのふたつの種族の間にイレギュラー的存在である人間と吸血鬼のクォーターであるベスティの存在。なぜ彼女が生まれることになったのか……、すごく気になる。