働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンVIII

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンVIII<天鏡のアルデラミン> (電撃文庫)

《あらすじ》
国を大きく揺るがしたクーデターから約二年。第二十八代皇帝となったシャミーユは、反発の気運漂う国内を、トルウェイ中佐やマシュー少佐を従えつつ、強硬な手段をもって治めようとしていた。一方、隣国のキオカ共和国でも小さくない内紛が起こる。その鎮圧にあたったのは、当世の麒麟児ジャン少将。そこで彼は科学者アナライと出会い、進化の兆しを見せ始める。歪みを抱えたままの新生カトヴァーナ。日の出の勢いのキオカ。二国間の熾烈な戦いは、新たな局面を迎えることになる。そしてイクタは…。

ヤトリの戦死から約二年……、都合のいい展開でヤトリが実は生きている、死を覆す方法がまだある、そんな希望が何もかも葬り去られてつらい現実を突き付けられた。そんなヤトリの死を胸にイクタ、トルウェイ、マシュー、シャミーユたちは今日も生きていく。
仲間たちと苦楽を共にして数々の困難をイクタを筆頭にくぐり抜けてきたこれまでと異なり、ヤトリの死をひとつの分岐点にして、現在に至るまでの全ての思い出が一気に重くのしかかってくる展開でした。この8巻に至るまでのシリーズを通して『アルデラミンは面白かった!!』という印象が強烈なだけに、8巻でイクタたちが迎えたシリアスな雰囲気に飲み込まれる。
うん、ライトノベル人気投票イベントでランキング上位にランクインする理由がうなずける圧倒的な面白さがあって最高でした!!