働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

エルフ転生からのチート建国記 (3)

エルフ転生からのチート建国記(3) (モンスター文庫)

《あらすじ》
帝国の勇者を打倒し、火狐族たちとともに新しい一歩を踏み出すこととなったシリルとルシエ、そしてエルシエの面々。しかし、そんな新たな門出に水をさすかのように、帝国ではエルシエ攻略のため、数千人規模の大軍団が編成されようとしていた。帝国の逆襲を確信していたシリルは、それを迎え撃つべく特殊部隊“イラクサ”を設立するのだが―。「小説家になろう」発、大人気異世界戦記ファンタジー、待望の第三弾!!

自宅に溜めこんでいた積みラノベをここに来て全巻まとめて読み進めていきましたけどメッチャ面白かったです!
異世界転生チートがのさじ加減が丁度いい感じで、主人公シリルのチート能力が『シリル自身の強さ』以外にも、国の繁栄のために隅々まで還元されて国力の増強スピードの方面にも行き届いており、様々な観点でシリルのチートぶりを見たけれどとにかく凄まじいですね!!
そしてこの主人公の万能な強さがどんなピンチも万事難なく乗り越えていく安心感があって、エルフと火狐族がともに暮らす国が文明技術を取り込んで繁栄する姿をスムーズに楽しむことができて気持ちが良かったです。

エルフと火狐族の国“エルシエ” VS 帝国。この両国の間にある何十倍もの戦力差もあるなかで、圧倒的に戦力の足りないエルシエ陣営がどうやって打開していくのかが気になるところではあったけれど……。細かい部分は省略というかネタバレなので触れないでおくと、帝国兵がやられるべくしてやられている点も含めて、エルシエ陣営の作戦と戦術とその他諸々が最大限に発揮されていて痛快過ぎる。
戦記ファンタジーとして、肝心要の攻める側の決め手になる作戦が帝国にガンガン刺さっていく光景と帝国軍サイドで順調にエルシエ側の予想通りに戦局が流れていく光景があることでよりいっそう楽しむことができて面白かったです。