働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

姫さま、世界滅ぶからごはん食べ行きますよ!

姫さま、世界滅ぶからごはん食べ行きますよ! (MF文庫J)

《あらすじ》
ごく普通の高校生・飛露騎の元に、ある日突然異世界からやってきた姫・ロフィーナ。聞けば彼女は「気分が沈むと世界を滅ぼしてしまう」という厄介な力を持つせいで、世界を追放され、転々としながら生きてきたという。しかし飛露騎たちの世界には、人を異世界に追放する技術は無い……ということは、ロフィーナが落ち込むと世界が終わる!?世界滅亡の危機を前に、飛露騎たちは―「世界はもうダメね!だから美味しいものを食べに行くわよ!」世界滅亡より今日の晩ごはん!とても美味しく心温かな最後の晩餐、はじまります。

世界を滅亡させる力を秘めたお姫様とごく普通の高校生が出会ってごく平和な日常をおくる……、アットホームでゆるゆるダラダラとした日常コメディ作品。
「どうせ世界が滅亡するなら抱えてる仕事放り出して飯食いに行くぞ!」、このセリフが飛び出すたびに居酒屋を中心に(発起人のなじみの店)日本の様々なお店で食事をすることなるわけだけど、「これ、普段から作者がツイートでアップしている飯テロツイートも取材経費で降りてるんだろうか……」そんなメタな感想が真っ先に思い浮かぶくらいに料理のレパートリーが富んでいます。世界の滅亡を防ぐ手段はごはん!

異世界からやってきたロフィーナ姫の力が暴走する引き金になる『気分が沈むと世界を滅ぼしてしまう』という要素が、ロフィーナの無自覚な恋愛感情(本人は恋愛感情だと認識していないのか不明)と飛露騎の幼なじみが飛露騎に寄せる想いとの正面衝突。幼なじみがポッと出のヒロインにポジションを奪われるのか、果ては長期シリーズ化してロフィーナ姫との間で正々堂々の宿敵関係が構築されるまでに至るのかは定かではないけれど、ロフィーナ姫の日本での行動範囲が広がれば広がるほど日常ものとしても幅が広がって面白くなってきそうなので、是非ともシリーズ化して新刊を楽しみたいですね。