働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 3

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!  3 (GA文庫)

《あらすじ》
「春までに『民主国家』を建国する」ギュスターヴの戦略魔法による攻撃さえも退けた超人高校生たちはいよいよ帝国との本格的な戦いに突入。近代兵器で武装した“七光騎士団”は、智将アークライド侯爵に率いられた“討伐軍”を苦もなく撃破し、民主国家の建国を目指して邁進する。一方で、異世界にきてからの過労がたたった司と林檎は桂音から三日間の休養を言い渡され、せっかくだからと二人で街中デートをすることに!リルルの出現で焦っていた林檎は司との距離を縮めるために一念発起して奮戦するが―!?地球最高の叡智と技術がますます冴え渡る、異世界革命物語第3弾!

医療、政治、経済、発明、諜報などのあらゆる分野における超人高校生たちが結託して異世界で初となる民主国家を建国。戦略級魔法 VS 化学兵器の喘鳴衝突、帝国軍兵士による侵攻の防衛戦、ファンタジー世界と現代医療を融合させて異世界でサルファ剤の合成に着手。医療分野をはじめ、超人高校生たちの才能が存分に発揮される場面では、専門的な知識を初心者でも理解しやすいレベルに落とし込みことでその偉業を実感させてくれる。専門的な部分を読みやすくさせつつ、悪意をもって敵対してくる異世界人をねじ伏せていく流れのバランスが丁度よくてサクサク楽しむことができました。

そして、超人高校生たちがそれぞれ“自分だけにしか成すことのできない凄さ”を秘めているだけに、異世界で司令塔の御子神司に与えられた仕事を遂行しているときの内容の新鮮さが強烈でした。王道の異世界ものでストーリーが展開されていくなかで、現代文明の多種多様な産物を異世界で実現させて無双する展開も他にあまり例を見ないので、次はどの高校生が異世界の悪を叩きのめしてくれるのか楽しみでしょうがいない。