働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

三つの塔の物語 2

三つの塔の物語 2 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
イサラに掛けられた「時」を止める呪い――。その解呪アイテムを探すため、遂に王都にて「塔」の攻略を始めたフーズとイサラ。王都で一足先に冒険者になっていたフィスタとも無事に再会を果たし、喜びを分かち合う3人。しかし、そんな彼らを怪しい人物が影から見ていた。神器持ちで美しいフィスタに強い憧れを抱く男・ルードフットだ。世界最強と呼ばれるエクストラレンジャーズに所属する彼は、フィスタをかけた決闘状を突然フーズに叩きつける。やむなく格上の冒険者と戦うことになってしまったフーズ。しかし、ルードフットの背後には王都に紛れこんだ魔壊族の影があり……!?

イサラの呪いを解くためのアイテム探し、王都で冒険者になっていたフィスタとの再会、フーズたちの知る由もないところで動き出す魔壊族の影。物語の大枠になる勢力の参入が、世界を破滅へと導くための序章にしか過ぎない……、まだまだ底の知れない魔壊族の脅威に、未熟な冒険者でしかないフーズとイサラの前にどのような形で降りかかることになるのか。二人がこれから先に直面するであろう困難を乗り越え、やがて成長していく姿を読んでみたい……、そんな思いがあふれてくるファンタジー作品でした。

2巻ではフーズとフィスタが久しぶりに再会を果たして会話がはずむ光景や、近しい人にしか見せないフィスタの素の表情と仮面を被っているときのギャップなんかもあって、久しぶりに可愛いヒロイン成分が補充できてよかった。イサラの中身はともかく見た目は完全に幼女キャラだし、フーズの劣情を刺激するキャラとの絡みは眺めていて楽しかったです。
作者である“赤雪トナ”さんの書いた作品は数多く読んできたけれど、そのどれもが読後感で満たし高いクオリティーの面白さを提供してくれるので、いつも新刊・新作を見かけたら作者買いしちゃいます。