働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ヴァンパイア/ロード ~君臨するは、終焉の賢王~

ヴァンパイア/ロード ~君臨するは、終焉の賢王~ (HJ文庫)

《あらすじ》
そして少年は、吸血鬼<ヴァンパイア>を支配する最後の王<ロード>となる!!
「貴方を救出に参上いたしました、我らが王<ロード>」
特殊な血液型を持つ男子高校生・神鎚黎<みづちれい>は、早くに両親を事故で亡 くしたものの、引き取られた先の養父母や義理の妹にも恵まれ、充実した生活を 送っていた。
しかし謎の襲撃者に命を狙われたことで、その穏やかな日常は一変する。激しい戦闘の最中、混乱する黎の前に現れた美しき吸血鬼<ヴァンパイア>の少女・リーリヤ。彼女は黎へと膝を折り、絶対の忠誠を誓ってみせた。
この瞬間から、黎は吸血鬼<ヴァンパイア>たちの争いの中心――王<ロード>として 敵対勢力の殲滅を決意する!!

ごく平凡な一家団らんの充実した日常生活を送る光景から吸血鬼〈ヴァンパイア〉を支配する王〈ロード〉としての道を歩み始めることになり、決して戻ることのできない平和な日常が一変するまでの凄惨で容赦のない展開に引き込まれました。
主人公である神鎚黎<みづちれい>両親を事故で失い、引き取られた先の家庭での生活に抱いている感情と、養父母が実の息子のように親身になって世話をする暖かい家庭が描写されていただけに、日常が一変したときの展開が余計に際立ってる。

神鎚黎が吸血鬼の王としての道を歩むことになり、吸血鬼たちの勢力が身近にまで迫りつつある現状であること、その魔の手が彼の親しい人間にまで及ぼうとしていること。この『決して普通の人間が踏み込んではいけない世界』の雰囲気が出ていて、吸血鬼の王となった高校生の神鎚黎と彼に忠誠を誓う吸血鬼の少女・リーリヤによる敵対勢力との戦いがよりいっそう楽しめました。

吸血鬼の王としての決意表明までを1巻を使っての壮大なプロローグ。目標とするところの敵対勢力の撲滅も含め、まだ見ぬ味方勢力の吸血鬼の存在がこれからどのように介入してくるのか。
個人的にはかなり好みの作品だったので、次回はいったいどんな展開になるのか期待(メッチャ売れてほしい!)