働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

無属性魔法の救世主 2

無属性魔法の救世主 (メサイア)2 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
ついに開催された精霊祭。目玉の魔剣武祭は、各地から王都に集まった選手たちが魔法や剣の腕を競い合う。アスラはそこで強敵との戦いを重ねるたびに無属性魔法の弱点を思い知らされる。そして、三年前に決別したミレディも出場していた。ミレディとの再会を喜ぶこともなく、アスラは仮面で顔を隠し正体を明かさぬまま戦う。そこで、ミレディが三年間で磨いてきた魔法を見せつけられてしまう。そんな中、精霊祭の裏では反エアスリル王国のテロ組織、解放軍が暗躍していた。とある計画に気付いたアスラは、その企みを阻止しようと立ち上がる。
うさぎの仮面のちょっと頼りない主人公の奮闘を描く人気ファンタジー第。不遇の魔法使いが大事件に巻き込まれていく。

不遇の無属性魔法の特訓の成果と真価を発揮するべく、魔剣武祭に挑む!
無属性魔法を駆使した戦いのスタイルの確立と新たな魔法の開発も経て、いよいよガチンコで強敵同士のバトルが見られるとあって各試合とも終始策をこらした展開が繰り広げられていて読み応えのある試合内容でした。
異世界転生ものにある、『井の中の蛙状態で特訓に明け暮れていたらとんでもない実力にまで上り詰めてました』なパターン。対人戦を想定した模擬戦はこれまで積み重ねてきたけれど、全力で勝利をもぎ取るような戦い方ははじめてなのもあって相対的なアスラの強さが図れなかったからしかたがないな。無属性魔法を起点に電気を発生させる方法も編み出し、上手い具合に戦術に組み込めるようコンバートさせて魔剣武祭でも猛威を振るう活躍ぶりで熱かったです。



<以下、愚痴を少し>
エゴを言えば、現実世界のことを引き合いにした小ネタは抑えてほしかった。あくまで異世界ものとして楽しみたいのに、頻繁に一文だけネタを挟まれると少し興ざめします。笑いを取るためのネタならともかく、変なタイミングで出されると何とも言えない異物感しか残らないです。それ以外はすごく面白かったです。