働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

僕と彼女のゲーム戦争10

僕と彼女のゲーム戦争10<僕と彼女のゲーム戦争> (電撃文庫)

《あらすじ》
周囲の同級生の間では進路という話題が出始め、どうせなら将来はゲーム関係の仕事に就けないかと、なんとなく考えていた岸嶺。そんなとき、権田原から人が足りないので練習試合に参加してくれないかと誘いを受ける。それと引き替えに、岸嶺は権田原に進路について相談を持ちかける。権田原はチームメンバーを招集して、悩める岸嶺にいくつかの進路を提示してくれるのだった。一方、現代遊戯部ではJGBCで上位に食い込むため、自分達の得意なゲームの大会に照準を絞っていた。そして迎えた大会の日、奮闘する岸嶺たちの前に強大なライバルたちが立ち塞がり―。

学園ものらしく最終巻は進路をテーマに、そして“僕と彼女のゲーム戦争”らしくゲームを交えて。
実在する数多くのゲームと“現代遊戯部”の活躍と奮闘を描いてきたこの作品がこれで終わりだと思うとさみしく思えてくる。

自分は“現代遊戯部”のメンバーがプレイしているゲームのタイトルや内容を聞いてもほとんどほぼ全てが未プレイで、いつも作中の大まかなゲームの概要の説明で全体像を把握する程度の水準で読んでいるけれど、ゲームにおける戦局の流れやわかりやすい演出が多く盛り込まれていているので凄く読みやすい作品なのでとても助かる。
既プレイの状態で読むとどうとらえられるのかイメージができないけれど、ネット動画投稿サイトでいわゆる“神回”と呼ばれる一番の盛り上がりが見られる展開に上手く流れをもっていき楽しませてくれるのが最高です。なかには、神プレイでもって不利な形成を逆転できるプレイヤースキルを有する登場人物もいて、どの程度までリアルで再現が可能なのか定かではないけれど、熱くなったプレイヤーの神経が極限にまで研ぎ澄まされたらもしかしたらできるかも? と思えるくらい熱いものもあって面白かったです。