働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ―

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ― (電撃文庫)

《あらすじ》
第三回スクワッド・ジャムの死闘から約一ヶ月。全国各地に散るSJプレイヤーのもとに、ある一通のメールが届く。それは、歴代大会の上位入賞チームのみが参加できるという新ゲーム、“20260816テストプレイ”への招待状だった。GGOの運営会社“ザスカー”からの依頼で開催される、SJとは全く趣旨の異なるゲーム。そのミッションとは、最新AI搭載の敵NPCが守る“拠点”を攻略するというもので―。SHINCと交わした再戦の約束のため、消極的ながらも参加を決意したレン。彼女が目の当たりにするNPCの脅威とは。時雨沢恵一&黒星紅白が贈る“もう一つのソードアート・オンライン”第6弾!!

ガンゲイルオンラインプレイヤーのなかでも指折りの猛者を集って開催された新たな戦いの舞台。優れたチームワークと各々の武器編成から編み出される巧みな戦術が随所で展開される死闘の連発で、奇想天外な一手で窮地に陥れたときの胸がすく感じがたまらない。どのプレイヤーたちもゲームを惜しみなく全力でプレイしている光景が披露されているだけに、プレイヤーのハイテンションとともに読んでいる側の気持ちを高ぶらせてくれる素晴らしい作品でした。

レン、フカ次郎、ピトフーイ、エムの4人のメンバーのいびつなメンバー構成からレンのスピードを上手く活用したこれまでにない用途を発揮したり、1秒1Fの時間差が決着を左右するゲームの世界で、4人の行動指針を決める重要な導き手が必要になるなかでエムとピドフーイが見せつける思い切りの良さ。卓越した技術をもったプレイヤーたちによる単純な対人戦闘能力以外にも重要になってくるステータスが全力で振り絞れられていて、ゲームを題材にした作品の中でも最高峰に面白い。

実銃光線銃などの多種多様なアイテムに関しても、武器ごとの性能や特性を活かした作戦立案が為されていて、全日本マシンガンラバーズの全チーム中トップクラスの火力をほこるチームや近代兵器を駆使したプロテクターと光線銃を使うチームで独特の戦術が展開されているのでそこも見どころのひとつだと思います。