働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

六畳間の侵略者!? 25

六畳間の侵略者!? 25 (HJ文庫)

《あらすじ》
魔法の多用により倒れてしまった晴海。敵が本格的に青騎士の排除に乗り出す中でシグナルティンが使えないという緊急事態に、孝太郎たちは苦戦を強いられる。そんなタイミングで、エゥレクシスから突如会談を申し込まれ提案を受けた孝太郎は、大きな決断を下すことに。フォルトーゼを巡る三つ巴の争いの中、国と姫を守るために“青騎士”孝太郎がとった起死回生の一手とは!?時を越えた「意志」が蘇る“黄金の姫と青き騎士編”第四弾!!
三つ巴の戦いを出し抜く“青騎士"の逆転の一手とは!?

二千年の時を越えてフォルトーゼの窮地を救うべく再び現れた伝説の青騎士の活躍。全ての悪意を打ち倒す青騎士の奮闘と六畳間のメンバーの結託の強さ、そして奇跡的にアライア皇女との再会を成し遂げた光景には二千年前にタイムスリップしたときの光景と被ってこみあげてくる感動があって、六畳間の侵略者ファンにはたまらない1冊でした。

六畳間に集うメンバーの持つそれぞれの力を集結させたときに見せる危機的状況に対する柔軟な対応力。霊力と魔法と先進技術を融合して、それらを的確に運用するブレーンがいてこそ発揮する戦術的勝利。国家規模の壮大なスケールで繰り出す戦いの模様は、あらゆる技術を用いた六畳間のメンバーをもってしてもギリギリの戦いを強いられる場面が幾度となくあり、緊迫した雰囲気がひしひしと感じられる読み応えのある展開でした。最終目標に掲げられる一国の窮地を救うまでの道のりがはてしないものだっただけに、目標に向けて一歩前進するまでに立ちはだかる壁がいかに困難であるか、それが否応な伝わってくるためにひとつひとつの展開に目が離せなかったです。

外伝も含めれば全部で約28冊に及ぶ長期シリーズ作品ですが、孝太郎たちのはじめての出会いとその後を味わっていくと感慨深いものがある良作品なのでぜひ読んでみてください。