《あらすじ》
「今日こそ勝っ…てねぇぇぇ!」「私のコーデを勉強することね、2位」女児向けアイドルアーケードゲーム「キラプリ」に情熱を注ぐ高校生・黒崎翔吾と小学生の新島千鶴。そんな二人の前に凄腕のキラプリプレイヤーあらわる!?「アタシはめちゃカワ★JSアイドル美咲丘芹菜!」翔吾にますますロリコン疑惑が掛けられる中、全国のアミューズメント施設と連動した、「キラプリ」初の大型イベントが開催!翔吾はこのイベントを利用して、千鶴に友達を作ってあげようと奔走するのだが…。夢いっぱいの遊園地を舞台に、もどかしくも熱い物語が再び!
カラーもモノクロも安定してハイクオリティなイラストで神ってる!
新たな凄腕キラプリプレイヤーとの邂逅により、女児向けアイドルアーケードゲームの新たな境地に挑む千鶴と翔吾。
これだけやりこみ要素を追求した音ゲーにもなると、全国ランキングで競い合いたくなるのもうなずける。あえて無粋なツッコミを入れるならば、音ゲーとして譜面上に存在しないリズム感を追求し過ぎて、既に全国規模に展開されるアーケードゲームで補える技術の粋を越えている気がしないでもないが、気にしたら負けな気がする。
それだけ、自分だけのオリジナルキャラクターをメイキングしたり、プレイヤースキルを磨いたりなど、様々な要素において深くやりこむことができて、翔吾たちが熱中するのもうなずける面白さがある。
そんなキラプリプレイヤーたちのゲーセンでのガチなプレイと定期的に開催されるイベント特典を回収するために、高校生の翔吾と小学生の千鶴が遠出をして休日を満喫する光景を目にすることができたり。二人の関係に年齢差もあるために、千鶴の好意も主人公の鈍感さに拍車がかかっているが、ある種のラブコメ感を味わうにしても十分に楽しめる展開でした(個人的には新キャラの女子小学生のほうが可愛くて好みではある)
イラストレーターのMika Pikazoさんの描くキャラクターをこれからも見ることができるような3巻の刊行予定を臭わせるあとがきではありましたが、いつも楽しみにしている作品なので是非とも新刊にまでこぎつけてほしいです。