《あらすじ》
ダクネスを「ママ」と呼ぶ謎の少女の出現に一同騒然…。事情を聞けば、ダクネスのいとこで、彼女を母のように慕って遊びにきたのだという。一方ダクネスは貴族の仕事に精を出すべく、高額所得冒険者の税金取り立てを開始。まんまと捕まったカズマは、ひとつの手枷でダクネスと繋がれ、一晩を共にすることに。その夜、ダクネスから「お前は、めぐみんの事が好きなのか?」と問われ―。女騎士の意地と涙、決意の嵐が吹き荒れる!
カズマとめぐみんの仲間以上恋人未満の関係。めぐみんからの告白を受けた後のカズマの対応。そして今度はダクネスからの告白を受けて断るカズマ。三嶋くろね神のイラストと究極に可愛いヒロインたちとの恋愛関係が佳境に突入して、全年齢版で表現できる夜のシーンが惜しげもなく書かれていて、このすばシリーズ史上最も萌える。なんなんだろう、カズマの欲望の全てを受け入れるスタンスのめぐみんとダクネスの反応が理想的ヒロイン像過ぎて可愛いのもあるが、自らの気持ちをストレートにぶつけて難聴系主人公に逃げることなく返答する光景が気持ちがいい。
このすばシリーズで長きにわたって登場してきたキャラクターたちなだけに、育まれてきた個性や趣味嗜好も多岐にわたり、その膨大なキャラクターのプロフィールが読者の脳内にインプットされています。それらを総合して、めぐみんやダクネスがカズマに告白した事実やその後のやり取りからにじみ出る、言葉にはない好意の深さがうかがえて、読者には二人のヒロインがどうしようもなく可愛く映ります。