《あらすじ》
「オークよ! 女子校にオークがいるわっ!」訳あって異世界のレグド女学園で教師になった俺は、外見をオークにされたせいで生徒たちから変質者扱い。しかし完璧教師な俺は、生徒の攻撃も(イタズラ)事件も究極魔法で完璧に対応する! それでも魔界や風俗街への家庭訪問は大変だし、生徒たちはビキニアーマーで誘惑してくるし、異世界の教師も大変だ――。
オークなのに完璧教師×美少女異種族JKたちのハーレム学園ラブコメディ、始業!
他種族のメスを襲って子を孕ませるオークに外見を変えられると、徹底的にマイナスイメージを植え付けられた状態で第二の人生……、正しくはオーク生がスタート。中の人の性格はとっても真摯な熱血教師なのに、やることなすこと全てが状況証拠ひとつで裏目っていて、「あっ……、こうやって冤罪って発生していくんだ……」と思える美少女異種族JKたちのハーレム学園ラブコメディでした。
オークを主人公に据える発想は面白く、ファンタジー世界の多種多様な種族がひとつの学び舎に勉学に励むうえで生じる問題点や、個々人が抱える悩みにまで切り込む展開には、これまでにない『教師もの』の魅力を感じました。
しかし、あくまでも個人的な好みで言及するのであれば、主人公が受け持つクラスの生徒を満遍なく登場させてヒロインの筆頭になっているエルフのリエッタを半歩だけ際立たせるよりも、序盤からリエッタをフィーチャリングして他は引き立てる程度でよかったと思いました。
でもそうすると、魔力をもたないオークなのに完璧魔法を発動することができることを活かす土台が崩れるので、完全に二律背反ですね。
それと、やっぱり『主人公=オーク』の外見が刷り込まれるとどうしてもラブコメ展開がストレートに楽しめないですね。絵面が汚い。あっ、別に悪評とかではなくて、人間(男)×人間or異種族ヒロインの構図は経験があるけれど、異種族(男)×異種族ヒロインの楽しみ方がわからないだけです。
この作者の新刊を見つけたら即買いするくらいには好きなので、続巻が出たら仮にamazonで★★★☆☆の評価を付けたとしても普通に買って読んでいると思います。