《あらすじ》
“黒ポンチョの男”との危険な邂逅を経て、“アインクラッド”第五層を突破したキリトとアスナ。ふとしたことから、奇妙な同居生活を送ることになった二人が次に挑むのは、“パズル”だらけの第六層。そして二大ギルドの均衡を揺るがす“ぶっ壊れ”アイテム“フラッグ・オブ・ヴァラー”の扱い、扇動PK集団の脅威。数々の問題を抱えながらも、二人は第六層の連続クエスト“スタキオンの呪い”に挑む。その先で悪意に満ちた“罠”が待ち受けているとは知らずに―。
SAOPで初の上下巻構成!!まだ第六層!! 終わる気配が見えない!!!
アインクラッド攻略に向けての丁寧なクエスト消化、最前線で挑み続けるプレイヤーたち、徐々に力を示しつつある殺人ギルド“ラフィンコフィン”の存在。これら全てを丁寧かつ壮大なボリュームで書き連ね、読み応え抜群の完成度で世に送り出されたら100%のクオリティと満足度のカタルシスに浸れると同時に『まだ第六層のボス攻略に全然たどり着いてないじゃない!?』という虚無感に襲われて、「刊行ペース上げろ!?」とクレームを入れたくなる。
キリトとアスナの関係性については言わずもがな。デスゲームの世界で暗躍する殺人ギルドの存在が、『システムの盲点を突く』手段でPKを仕掛けてくるのではないか? そんな虚構に駆られる心境から偶発的に『キリトとアスナの二人で同じホテルの部屋に泊まる』ラッキーな展開に自然な流れで持ち込む手際の良さ。物語の流れをふまえつつイラスト映えする展開を挟みつつアスナの健気な姿を楽しめる。初期の頃のツンデレ具合が心地よい。
ソードアートオンラインの見せ場ともいえるバトルを繰り広げるシーンが今回もいくつか用意されており、件の殺人ギルドの襲撃により圏外PvPにまで発展。
お互いに命がけのデュエルとあって切り札を繰り出すタイミングにプレイヤーたちの信念がこもっていて、戦局が目まぐるしく変わる状況下でのフィールドを上手く活用した起死回生の一手が炸裂する場面もあって手に汗握る展開。やっぱりソードアートオンラインは傑作だとあらためて実感する瞬間でした。
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