働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

緋弾のアリアXXVIII 絶島の珊瑚礁

緋弾のアリアXXVIII 絶島の珊瑚礁 (MF文庫J)

《あらすじ》
武装探偵、通称『武偵』。それは凶悪化する犯罪に対抗するため武装を許可された探偵の事である。その最高レベルのSランク武偵・アリアのパートナーに選ばれてしまった(普段は)ただの一般人・遠山キンジ。キンジは武装革命組織『N』の提督・超々能力者ネモによる瞬間移動を妨害した結果、南洋の無人島に漂着してしまう。食糧も道具もほとんど無い環境下、キンジは同じく島から出られなくなったネモと競うようにサバイバル生活を始める。初めは敵同士いがみ合っていたキンジとネモだが、二人きりで生き延びる内に少しずつ距離が縮まっていき……? 大スケールアクション&ラブコメディー第28弾!

瞬間移動で無人島に飛ばされる以前、ネモとシャーロックが繰り広げた一戦を目にしたときはネモの別次元の戦闘能力に新たな強敵が登場して、キンジはいったいどうやって攻略するのかワクワクしていた時期がありました。しかし、我らがキンジは『敵の女の子に愛される』主人公なので、食糧も自給自足で道具もほとんどなく一時は水不足で死にかけるまでに至った極限のサバイバル生活のなかキンジとネモは共同生活をして生き延びる中でドンドン仲良くなりました。
これまでいがみ合っていた敵同士が一時休戦している最中に、飢えたネモが食糧の代償に泣きながら「ご主人様」を言わされそうになったり、無人島の泉で全裸で水浴びをしているところにキンジがうっかり侵入して大騒動になったり、少し前のネモの毅然とした完璧なキャラクターを完膚なきまでにぶっ壊すイベントの連続でした。
そして、無人島からの脱出に目途がつくところまで物語が進行すると、これまでのサバイバル生活で見せたネモの可愛さが一気に押し寄せてきて、武装革命組織『N』のメンバーだけどキンジと結ばれて永遠に繋がっていてもらいたくなるくらい愛らしくなってきます。ネモが可愛すぎる。
今回は珍しく大スケールなガンアクションは一切なくラブコメオンリーでネモの可愛さを存分に堪能できて素晴らしかったです。