働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

理想のヒモ生活 11

理想のヒモ生活 11 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
アウラはかねてから検討していた「宰相」と「元帥」の役職を置き、宰相にレガラド子爵フィデルを、そして元帥にプジョルを任命した。アウラの国務の負担が減ることは喜ばしくもあったが、それは同時に、望まない方向に国が進みかねない危険性も孕んでいた。さらに、双王国の対応から北大陸への懸念を抱いたアウラは、フレア姫に同行する形で、ウップサーラ王国を訪問して欲しいと善治郎に告げる。しかし、木造帆船で数ヶ月にも及ぶ危険な航海に出ることは、善治郎にとって受け入れがたい話。そこでアウラは、少しでも安全な航海にするために、なんと『瞬間移動』の魔道具を作ってもらおうと提案するのだった。
シリーズ累計80万部突破! 待望の第二子誕生! 善治郎の北大陸行き!? ビー玉量産化も遂に始動? 波乱の第11弾が登場!

“黄金の木の葉号”に“真水化”と“凪の海”の魔道具を備えることができ、フレア姫のウップサーラ王国までの船旅の危険度が大幅に減少させることが遂に達成。ここまで紆余曲折あったけど『善治郎がウップサーラ王国に訪問』というわかりやすい形で大きく場面が展開し始めたことには強い読後感が与えられました。双王国へも度々訪れたり、側室候補としてルクレツィアの加勢が止まらずに重大な局面に突入することなったり、国家事業のビー玉作成に成功の兆しが見えてきたり、同時進行で様々なことが行われています。これには『理想のヒモ生活』という作品が積み重ねてきた物語が育まれていること、そしてビー玉作成にいたってはカーヴア王国や双王国をはじめ世界に変革をもたらすことを考えると、ファンにとっては今後の展開を楽しみにさせるたまらない内容です。
ビー玉の存在により付与魔法による魔道具の作成が大幅に短縮され簡易的に魔道具作成が行われることになり、世間への魔道具の流通も加速する未来もありうるのでは……
さらには、魔道具の軍事利用、血統魔法を有する王国によるパワーバランスの均衡の崩壊。いろいろな展開が予想される事柄なだけに魅力的です。

ウップサーラ王国との距離は海を隔てて数か月にも及び渡航には命の危険も伴うとのこと。善治郎の血統魔法のひとつ『瞬間移動』を活用すれば、一度訪れた異国の地に自由に移動することができるため、フレア姫との航海が成功した後のウップサーラ王国とカーヴア王国の国交がどのような方向性で固まることになるのかも期待です。
それと凄く個人的にフレア姫と子作りしている描写が見てみたいです。


理想のヒモ生活 11 (ヒーロー文庫)

理想のヒモ生活 11 (ヒーロー文庫)