働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ゲーマーズ!11 ゲーマーズと初恋マルチエンド

ゲーマーズ!11 ゲーマーズと初恋マルチエンド (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
ホワイトデー。ついにやって来た、恋愛レース最終日。星ノ守千秋と天道花憐。二人の想いに応えるべく、雨野景太は彼女らの元へと向かう。だが―「自分のトキメキを返せぇぇぇえええ!」奇声をあげるワカメ。「本気でタイムマシン制作に乗り出してみようかしら…」自分の黒歴史を悔やむ金髪。もはや見飽きたこじれ具合。だけど、どんなゲームにも終わりがあるように、この恋にもエンディングは訪れて―「チアキ、僕と―」「天道さん、僕と―」今、勘違いの余地を許さない真の告白が告げられる!こじらせゲーマーたちの青春錯綜系ラブコメ、決着!!

想いは言葉にしないと伝わらない。勘違いがきっかけでこじらせた青春ラブコメがついに雨野景太のガチの告白で終止符を打つ!
天道花憐が星ノ守千秋に加勢し過ぎて雨野景太をネトラレるピエロと化したり、青春ラブコメ終盤で伏黒真音に所有権を握られる雨野景太の人生コメディアンぶりが同情の余地もないくらいに決まったりもしていたけれど、二人の想いを正面から受け止める雨野景太の雄姿はまさに青春ラブコメの主人公でした。
シリーズ当初から雨野景太×星ノ守千秋&天道花憐、上原祐×桜野亜玖璃の構図から必ずひとり選ばれないキャラクターがいることは明白でした。それを込みして、星ノ守千秋は圧倒的に不利な恋愛レースに参戦して来て、最後の最後で雨野景太と勘違いの余地のないキスを成し遂げるまでに至りました。星ノ守千秋の高ぶる想いと一歩も引けを取らない攻勢を目の当たりにすると、その恋愛にかける意気込みがひしひしと感じられて、全員ハッピーエンドに終わる結末を渇望したくなる。それと同時に、誰かひとりを選び抜く現実的な青春を歩んでほしいという板挟みになってたまらなく苦しい。
いよいよ次回は最終巻。エンディングを迎えた恋の結末がどのようなものになるのか楽しみです。