《あらすじ》
米国で新たなドーター適合機が発見された!調整のため小松にやって来ると聞き、妹ができると期待に胸を躍らせるグリペン。しかし、覚醒前で眠りについたままのそのアニマの少女、XF‐108‐ANM、レイピアを巡り、慧たちは不可思議な事態に巻き込まれてゆき…?その他、グリペン、イーグル、ファントムそれぞれの前日譚に、健気で人気なベルクトとロシアンアニマ三人衆の交流も収録。癖の強い先輩アニマに困惑するベルクトは、果たして任務を達成できるのか!?バラエティ豊かなエピソード満載でお贈りする、美少女×戦闘機ストーリー最終章!
本編は無事に完結を迎え世界は救済されました。グリペン、イーグル、ファントムたちのその後についてはあえて触れないで起きます。
今回は短編集という形で、小松基地のアニマの少女たちをクローズアップしたエピソードがメインでした。(いつも不憫な展開を迎えている明華は欠片もエピソードに絡んでこないです)
長編シリーズになると主要キャラクターの個性や趣味・嗜好がしっかりと固まっているので、「〇〇らしい」展開や掛け合いが楽しめるのが良いです。
グリペンらしさ、イーグルらしさ、ファントムらしさ。それぞれをメインにしてキャラクターごとの“らしさ”を煮詰めたバラエティ豊かなエピソードが満載でファンにとってはこれ以上ない短編集でした。
グリペン×慧のコンビももちろん良いけど、個人的にはファントム×慧がやっぱり好きです。
対ザイ戦の作戦立案の時もですけれど、概ねは八代通とファントムが舵をとって先陣を切っていく印象があります。そんな側面がファントム×慧の掛け合いでも濃く反映されていて、慧をファントムがリードしている光景に思わずグッと来てしまいます。慧が自宅に帰ったらベッドの上にファントムが構えているシーンは垂涎の代物でした。
夏海公司さんは“なれるSE(完結済み)”をきっかけで著作を読むようになりました。まさか、これほどの超大作になるとは夢にも思わなかったです。シリーズ中盤で急展開を迎えたときは度肝を抜かれました。
遠坂あさぎさんのイラストはガーリーエアフォースをきっかけに知りましたが、この数年で特にお気に入りのイラストレーターになりました。今では担当作品はほぼ全部買ってしまうくらいにファンです。
次回作も楽しみにしたいと思います。
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