働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム

サバゲにGO!  はじめてのサバイバルゲーム (LINE文庫エッジ)

《あらすじ》
日々をなんとなく過ごす青年・貞夫と、その友人シノ。
二人が偶然立ち入ってしまったお店……それはエアガンショップだった。
姉妹の店員、舞白菜花と瑠良に心惹かれるも、それ以上に店内に所狭しと並ぶ銃器の数々が、二人の童心を強く強く刺激する。
その後、彼らは知ることとなる……旅の計画を立て、フィールドを子供のように走り回り、空腹というスパイスの効いたカレーを食べる。
そんな時間がすべて宝物になるのが“サバイバルゲーム”だと!
趣味を楽しむすべてが詰まった、本格サバイバルゲーム小説爆誕

ラノベ読みの知らないディープなサバゲーの世界。
ハウツー本としても良し。サバゲー作品としても面白い。
サバゲーを知らない人間にとってはまさに未知の世界。そんな世界を会社勤めでこれといって趣味のない主人公の青年に優しくサバゲーの世界の面白さを教え、廃課金ユーザーへの導く物語。

作者の趣味を全力でぶち込んだ作品でもあるため、単純な“知識”にとどまらず作者の実体験と情熱が各所に力強く描かれているのが何とも言えないですね。
それでいて物語上の前提条件として“サバゲー初心者に教える”という要素が込みされているので、説明の内容が広く浅いレベルにとどめられていて素人の読者でも受け入れやすかったです。

急ごしらえな装備と施設のレンタル品で実際にサバゲーをエンジョイする場面もありましたが、自慢の愛銃を抱えて大人たちがフィールドを駆け回り、本気で戦いに挑む姿からは全力で楽しんでいるハッキリと伝わってきて面白いです。
本気で銃を撃ち合うけど弾は安全面に配慮したBB弾(当たると結構痛いよ)
ガチで勝ちに行くけど楽しむことが目的だから作戦はほとんどないよ。当たって砕けろ!
BB弾が当たったのは自分しかわからないから、撃たれたら自己申告してね(マナーを守って遊びましょう)

大人たちが本気で趣味を楽しむサバイバルゲームガンアクション。廃課金に陥るメカニズムと作者の痛烈な叫びがこだまする熱い作品でメッチャ面白かったです。

サバゲにGO!  はじめてのサバイバルゲーム (LINE文庫エッジ)

サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム (LINE文庫エッジ)