働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 6

察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 6 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
日本とこの世界をつなぐ、「世界を渡る術」を完成させたヒカル。
あとは精霊魔法石さえ確保すれば、日本への帰還が叶う状況になっていた。しかし、念願の帰還方法を見つけたヒカルは日本とこの世界のどちらが良いのか迷い、考え込んでいた。安全が確保され、欲しいものがすぐに買える日本。もしくは、危険はあるが夢もあるこの世界。悩むヒカルは、ある日同じ日本人であるセリカと偶然出会う。その頃、ポーンソニア王国ではとある奇病が流行り始めていた。体中に黒い斑点が現れ、やがては死に至る病。さらに、タイミングよく患者の元を訪れたビオスの教会関係者は、莫大な金を払えば特効薬を与えると言う。なんともきな臭い話に、ポーラ達は秘密裏に治療しようと動き始めるのだが――。

やっぱり異世界転生系の作品がたどり着くのは元の世界へ帰還する手立てですね。
ヒカルがいる世界と別の世界をつなげる現象なだけに実行するには相応の精霊魔法石を確保することが必須条件ですが、今回は同じ日本人であるセリカを無事日本へ送り返す過程で判明した事実も多々あったので、その後の展開に影響するにせよしないにせよ想像が膨らんで期待が持てる内容でした。

セリカが日本へ帰還したことで彼女と袂を分かつことになった仲間たちに及ぼした影響により、ヒカルは日本とこの世界のどちらを選ぶかの迷いや彼と多くの時間を過ごしたラヴィアたちのその後の暮らしにも熟考の余地がありそう。
日本と異世界を渡す術がスキルボードを上手く活用していくことで簡易化されることはあるのだろうか、セリカが帰還した後の日本では何が起きているのかなどなど、さらなる広がりを見せる要素が満載で今後の展開が楽しみでしかたがありません。
最新刊の発売が待ち遠しいです。