神童勇者とメイドおねえさん４ - 働きたくない村人のラノベ日記

《あらすじ》
イブリスと奴隷を巡る事件も収束し、再び日常を取り戻した少年シオンと四人のおねえさん。事件の流れで偶然にも未知の聖剣を手に入れたシオンだが、その聖剣には何者かの思惑が張り巡らされていることに気づく――。それはそれとして、屋敷では相も変わらず賭けトランプやエロ本騒動でドタバタしていた。メイド達による『シオンに一番似合う服選び大会』が開催された結果、（なぜか）とある山頂に見つかった温泉の調査に向かうことになった一行。温泉の観光地化に向けて問題解決を託されたシオンたちだったが、そこは強力な魔獣の住処となっており……。最強の神童少年と四人のおねえさん達のラブラブ同居生活、ほんわか第４弾！

聖剣を吸収することでシオンの身に宿る呪いを制御することができると思われていたが、全てはノインの思惑により描かれていた筋書きだった。
かつては勇者として世界を救ったはずのシオンがやがて人類を脅かす魔王へと変貌するのか。
これまでのシオンの活躍の軌跡と聖剣の秘密について改めて考え直し、この物語の核心に迫る部分を深く掘り下げるような内容になっていました。

全体的な印象も強敵が現れて激戦を繰り広げる展開があったり、人類や魔族サイドが明確な害意をもって策を弄してくることはほとんどなかったように感じました。
そのために、アルシェラ、フェイナ、イブリス、ナギの4人が中心のラブコメ展開が印象深いほのぼのした内容でした。
強力な魔獣の住処になっている土地にある温泉調査。人間がなかなか寄り付けない場所だからこそ人目を気にせずにのんびりすることができるシオンたちにとってはうってつけ。
温泉となれば裸にされ、4人のお姉さんたちにいいように扱われるのは日の目を見るより明らか。チャンスがあればシオンをネタに遊ばれる光景も、このキャラクターならどういう反応をするかが直ぐにイメージができるくらいに和気藹々としたやり取りが和みました。

5巻では物語が大きく動き出しそうな雰囲気があるので新刊が楽しみです。