働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 12

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する : 12 (モンスター文庫)

《あらすじ》
隣国バルベールとの戦闘が差し迫る中、アルカディア内ではグレゴルン領市民による反乱が起こる。
反乱軍の目的はイステリアへの侵攻――道中にはバレッタたちの故郷、グリセア村が……!?帰るべき故郷を守るため、一良たちが講じた手段とは――。
「小説家になろう」発、異世界救世ファンタジー、待望の第十ニ弾。


隣国との争いが本格化しつつあるなかで着々と準備を進めていくカズラたちですけど、グリセア村と日本を行き来していた頃のフットワークの軽さや資産にモノを言わせた大人買いも少なくなってきて、「あー、戦争ムードが続く限り戻れないんだな……」と感慨にふける自分がいます。
現地で運用が可能な兵器が続々と持ち込まれて配備され、水面下で偵察任務を遂行するため装備が拡充され、異世界の文明レベルでは到底不可能な遠距離から意思疎通を図る無線機により広い領地の各地で起こった情報が逐一伝達され……。もうイステール領の戦力が他を凌いで圧倒的なのがどうみても明らかですね。
これまで他のファンタジー作品で、情報の伝達手段が乏しいゆえに情報にタイムラグが生じて情勢が傾いてピンチに陥る展開を見てきただけに、異世界に持ち込んだ無線機の凄さが骨身にまで染み渡ります。情報は大事だ。

一方で、カズラが持ち込んだ日本経由の文明の利器が相手側のフィレクシアの発明のヒントに繋がるような場面が見受けられて、安易に技術を持ち込んだ弊害を実感しました。なんだろう、0→1を生み出すためには相当の試行錯誤が必要になるんだろうけど、カズラの持ち込んだ道具を経由して、実際に目の前で運用されている光景からひも解いていくことで発明に繋がってるんでしょうね。最終的な到達点が明確になっているだけに、フィレクシア側の着想が一本化されて急速に自国の戦力に組み込まれているあたりに、『もし、異世界に現代世界の技術を持ち込んだら……』のシミュレーションを見せられている気がする。

個人的にとても好きな作品なので次の新刊も楽しみにしています。

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