働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

結婚が前提のラブコメ 3

結婚が前提のラブコメ 3 (ガガガ文庫)

《あらすじ》
牡丹と駿河野が、すれ違いの末に別れてしまった!そこには婚活における大きなジレンマ―“仕事と結婚”問題があった。頭を抱える縁太郎だったが、そんな彼のもとにも婚活話が持ち上がる。相手は、京の呉服屋の娘。結婚の条件は―いまの仕事を辞め、婿養子として家業を継ぐこと。縁太郎もまた、牡丹と同じ問題に直面することになったのだ。そして、彼の縁談を聞いて、気が気ではない二人が動きだし…?ぜったい結婚したい系婚活ラブコメ、第3幕。これはきっと、あなたとも“無縁ではない”物語。

牡丹の漫画家として仕事にかける熱意はプライベートとの垣根が曖昧になり、大事な婚活の最中にふとした拍子に漫画のアイディアが思い浮かぶこともしばしば。そのたびに、今この瞬間を漫画のクオリティ向上に注ぎ込む。そんな婚活を続けていれば、牡丹と駿河野の関係に亀裂が生じるのは当然といえば当然だけれど、漫画家という特殊な職業について慮るととてもヘビーな展開ですね。
ごく一般的な会社員のように仕事とプライベートをきっちり切り離せるタイプとそうでない職種の人間が寄り添おうとすると生活サイクルが明らかに異なりそうだし、牡丹が漫画家としての道を犠牲にしてでも結婚をしようとすると彼女のアイデンティティが失われてしまうし、何よりも縁太郎の言うところの“幸せになれる結婚”とかけ離れたものになりそう。
二人の婚活は性格面での相性はお互いに問題なく順調かのように思えていただけに、表面的な部分だけでなく内面やプライベートにまで踏み込んだときにはじめて問題が浮き彫りになった一連の騒動の深刻さと結婚の難しさがひしひしと伝わってきました。

牡丹の婚活問題が進行する一方で、結衣とカレンの間では縁太郎をめぐって水面下で争いが繰り広げられることとなりました。
そりゃ、これだけ真摯に一人ひとりの結婚について真剣に考えて、ときには自分の身を犠牲にしてでも会員の幸せを願ってくれる、そんな男性がいたら結婚相手を見つけてあげるどころか結婚対象として見られるのは日の目を見るより明らか。
縁太郎も結婚適齢期で独身男性だった点が災いした展開だと思います。
しかし、これだけ結衣やカレンに好意を向けられ日常やプライベートや結婚観まで把握している縁太郎が二人に迫られたとき、はたして一人をの女性を選ぶことができるんですかね。これはもうラノベのなかの日本だけでも一夫多妻制を導入すべきだと思いますね。

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