働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

娘じゃなくて私が好きなの!?(4)

娘じゃなくて私が好きなの!?(4) (電撃文庫)

《あらすじ》
私、歌枕綾子、3ピー歳。保留にしていた告白への返事がようやく決まった。好き。タッくん大好き!そう自覚した途端、感情が爆発してキスをしてしまう。突然のキスに驚く彼だったけど心配しないで。私たちに言葉はいらないの。キャー! これでもうタッくんと恋人! と思ってたのはどうやら私だけで……?
「あれ!? 付き合ってない!?」
 告白の前にキスをする暴挙がありながら、二人の関係はいよいよ――。
「……俺、もう我慢できないです」
「タ、タッくん……」
 友達以上恋人未満だった二人が、とうとう一歩前へと踏み出す。そして新たに突きつけられる苦渋の選択とは――
 年の差超純愛ラブコメ第四弾!

30代で子持ちの幼馴染みママと大学生主人公の恋模様は年の差による世間体を気にしたり娘のことを慮ってあえて距離を取ったり。
「恋愛に年の差なんて関係ない」なんて正論もあるし成人した男女が交際することは何も問題ないけれど、もしかしたらどこかで発生しているモデルケースを年の差ラブコメの世界に落とし込んだようなリアルさがにじみ出てくる作品で、毎回違った角度から二人の恋愛に波乱を巻き起こしてくれるところが面白いです。

そして主人公は幼いころから綾子ママを女性として意識していたことは作中でも度々言及されてきましたけれど、そんな幼い頃の二人が家の中でかくれんぼをしているときのエピソードも登場してきましたね。
なんというか、主人公が異性として見ている相手から無自覚にベタベタと触られてドキドキさせられている姿とかが、年下の可愛い男の子を愛でるときの距離感でナチュラルに近づいていくところが凄かったです。遠い血縁関係にある親戚の子どもにやるなら良いけど、本気で好きになってる女性にやられたら心臓が鳴りやまなくなるのも無理ない。

ラブコメに停滞は許されず常に波乱が付きまとう年の差純愛ラブコメでシリーズ第4巻も最高に面白かったです。

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