働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
「И наменятоже обрати внимание」
「え、なに?」「別に? 『こいつホント馬鹿だわ』って言っただけ」「ロシア語で罵倒やめてくれる!?」
俺の隣の席に座る絶世の銀髪美少女、アーリャさんはフッと勝ち誇った笑みを浮かべていた。
……だが、事実は違う。さっきのロシア語、彼女は「私のことかまってよ」と言っていたのだ!
実は俺、久瀬政近のロシア語リスニングはネイティブレベルなのである。
そんな事とは露知らず、今日も甘々なロシア語でデレてくるアーリャさんにニヤニヤが止まらない!?
 全生徒憧れの的、超ハイスペックなロシアンJKとの青春ラブコメディ!

相手に伝わらないと思ってアーリャがボソッとロシア語で漏らしている本音だけど、実は全て隣の席の政近に伝わっているのであった……。
「えっ、なんだって?」の難聴系主人公の派生形にも感じられる青春ラブコメ作品。
政近に対して少なからず好意を抱くロシアン美少女JKのアーリャと彼女のボソッと漏らすロシア語とのギャップにドキドキさせられる二人が水面下で繰り広げている恋のバトルが最高に甘々でたまりませんね!!
ロシア人の血が流れるアーリャの容姿を見事に表現したキャラクターデザインとももこさんのイラストのクオリティは発売前のツイッターの宣伝からも話題を呼んでいましたけれど、いざ書店で実物を目にしたときのパッケージやアーリャと政近の高校生男女の学校生活のなかで繰り広げるラブコメ劇のワンシーンを挿絵にしたときの見栄えは本当に良かったです。
他のクラスメイトの前では“優等生”の仮面を被ってコミュニケーションをとるアーリャも政近が絡むと感情の振れ幅が激しくなる関係性が『政近にだけ見せる本当の姿』の特別感があって、ラブコメにおいて最高のスパイスとして効いてくる良さがありますね。
いつの日か、政近がロシア語を理解している事実が明らかになったときのアーリャのリアクションがとても楽しみです。
続巻も楽しみにしています。

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