《あらすじ》
数々の華やかなVTuberが所属する大手運営会社ライブオン。その三期生で『清楚』VTuberの心音淡雪が、不注意から配信を切り忘れた結果――「やっぱロング缶の鳴る音は最高だぜ!」「は? どちゃしこなんだが?」「わたしがママになるんだよ!」素の性格(酒カス・女好き・清楚(VTuber))がバレてしまい!?
そして翌日「めちゃくちゃ切り抜かれてる!? トレンド世界1位!? なにこの同接数!!!!」大炎上するかと思ったら、ギャップがウケて大バズ! その結果「おっしゃー配信始めるどー!」開き直った彼女は、大人気VTuberへ駆け上がっていく!!
実在するVtuberの過去にバズった地獄を詰め合わせたような展開。現ニート女子が人気Vtuberとしてスターダムにのし上がっていくまでの活動記録を綴った作品でした。
ストロングゼロに取りつかれた酒カス女性Vtuber。酔ったときのハイテンションなノリと勢いで人気に火が付き、事務所所属の他のVtuberとは一線を画す存在として物凄いスピードで知名度を上げていく勢いのある展開と、目まぐるしく変化していく日々のコメディ感が凄まじかったです。
ただ、あえて言うのであれば、これをラノベとして書籍化する必要があったのか少し疑問に感じるような作品でもありました。
配信の切り忘れで切り抜き動画が晒されているVTuberはYoutubeで検索をかければすぐさまヒットしますし、配信初期は清楚系Vtuberでその後「ゴミカスしねーーーー!!」が後押ししてネタにされたVtuberも実在しますし、創作よりも面白くてリアルタイムで伝説を残していくVtuberが数多くいるので。
清楚系Vtuberがストロングゼロを決めた脳みそで他のVtuberに絡む光景は面白くもあるし、企業所属なのにこれだけの爆弾を野放しにしている寛大なスタンスがゲテモノVtuberを生み出している状況も面白くはあったけれど、作品としては一発ネタ感が自分にはありました。
他にも肌に合わない感じがいくつかありましたけれど長くなるので割愛します。
2巻を買うか買わないかで言えば微妙なラインだと思います。