働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 3

Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 3 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
王都襲撃事件の犯人は、カイゼルのかつての仲間である賢者・エトラだった。
カイゼルはエトラが事件を起こした真意を追究すべく、アプローチを試みる。賢者であると同時に、生粋のギャンブラーであるエトラは、真相を明かす条件としてカイゼルに一つの勝負を持ちかける。
それは、限られた極短い期間でどちらがより生徒を成長させられるか、という対決。しかし、エトラには「人にものを教えるのが極度にヘタクソである」という、無自覚ながらも致命的な弱点があって……!
父親を慕う可愛い娘たちと贈る最強父娘ファンタジー、第3幕!

カイゼルの冒険者時代のかつての仲間である賢者・エトラとの再会。
エトラが事件を起こした真意とこれから先に待ち受けるであろう世界の危機、その渦中となるのは3人の娘たちの存在。
カイゼルが溺愛する娘たちとの甘々な関係も視点を変えれば“厳しくなれない”ような側面もあり、特に三女のメリルにおいては怠惰な性格も合わさり、才能はあってもそれに伴う実力不足な部分が浮き彫りになる。賢者・エトラとメリルの邂逅がこれまで甘やかされて育ってきたメリルが“親からの自立”、“賢者としての成長”を促さられるような出会いを果たし、それがメリルの心に新たな風を吹き込むドラマのようになっていて読みごたえがありました。

そして、徐々にではありますけれど、カイゼルと三人の娘たちを取り巻く世界の情勢も少しずつ明らかになってきていて、物語の世界がどのような顛末をたどるのか楽しみになる作品でした。


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