働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

異世界食堂 6

異世界食堂 6 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
オムニバス形式のエピソード集としてお届けする待望の第6巻。
時に森の中に、時に海岸に、時に廃墟に……その扉は現れる。猫の絵が描かれた樫の木の扉は、「こちらの世界」と「あちらの世界」をつないでいる。扉を開けて中へ入ると、そこは不思議な料理屋。「洋食のねこや」。「こちらの世界」では、どこにでもありそうだけど意外となくて、生活圏に一軒欲しい小粋な洋食屋として、創業五十年、オフィス街で働く人々の胃袋を満たし続けてきた。グルメの井之頭某が孤独にメンチカツを頬張っていそうな、高級すぎず安っぽくもなくイイあんばいの店内は、昼時ともなるとサラリーマンで溢れかえる。「あちらの世界」では、「異世界の料理が食べられる店」として、三十年ほど前から、王族が、魔術師が、エルフが、究極の味を求めて訪れるようになった。週に一度だけ現れる扉を開けてやってくるお客が求めるのは、垂涎の一品と、心の平穏。美味いだけではないその料理には、人々を虜にしてしまう、不思議な魔力が宿っている。誰が呼んだか「異世界食堂」。チリンチリン――。今日もまた、土曜日に扉の鈴が鳴る。


異世界に週1回『ドヨウの日』にだけ現れる扉。
扉を通じて日本にある『洋食のねこや』に訪れる異世界人。
自分だけの一品を食して虜となり、次の『ドヨウの日』に再び訪れてくるお客さんとなる。
新たなリピーターとなってお客で賑わう店内。そして、異世界の魔力によって新たに出現した扉を通じて訪れてくる新しいお客。
そんなサイクルが幾度となく繰り返していき、異世界食堂のメニューに舌鼓を打つ者、自らの世界で同じ味を再現しようと奮闘する者、テイクアウトで帰還した後も食事を楽しむ者。
いろいろな異世界人たちの姿が描かれていて、食事を通して広がりを見せていく物語の世界が本当に良い作品でした。
名前も知らない異世界人同士が、自分だけの一品で呼び合う粋な関係もホッコリします。


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