働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん3

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん3 (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
討論会で勝利したことで一躍、クラスメート達からの称賛を浴びるアーリャ&政近ペア。
沙也加の思いを背負い、二人は会長選に向け決意を新たにする!
まずは目の前の期末試験に向け勉強に励む政近であったが、消し去れぬ周防家との因縁が思わぬ形で現れ、政近は体調を崩してしまって――
「有希さんに頼まれたの。あなたを看病してあげて欲しいって」「……」【嘘だけど】(うぐふっ!)
心配でいてもたってもいられなくなったアーリャさんが政近の自宅に押しかけてきて!?
不器用で献身的な"孤高のお姫様"の介抱はニヤニヤ必至!
大人気ロシアンJKとの青春ラブコメディ第3弾。

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討論会でペアを組んだアーリャ&政近。
兼ねてより両片想いな二人が名実ともに『相方』のような関係を築き上げ、さらにワンステップ心の距離がグッと縮まった雰囲気が感じられました。
政近の体調不良には彼の自宅へおしかけ看病を買って出る献身的なヒロインムーブ。普段のツンデレっぷりは鳴りを潜め、不器用だけど好きな男の子のために料理を作ってあげる姿は最高に可愛かったです。

そして、学園ものにおける醍醐味の1つでもある『選挙戦』。
ラノベの世界だと生徒会の権力や規模がとてつもなかったり、現実世界ではありえないくらいに“選挙”に重きをおいて水面下で策を張り巡らせる様子が描かれていることが多いですね。
“ロシデレ”の作中でも同様に、例えば選挙前の討論会で聴衆のなかにサクラを仕込んだりなど、「何がなんでも勝ちにいく!!」という本気度合いや相手をはめることも辞さないというえげつない内面が伺える場面もありました。
将来、優秀な担い手となる資産家の学生たちが集まるこの学園においてはさらにハイレベルな策謀を巡らせていて、アーリャ&政近のペアが無事に会長選に勝つことができるのか最後までハラハラさせられる展開でした。「やっぱり学園ものの醍醐味はこれだよな!?」と思える選挙戦でした。


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