《あらすじ》
突如、魔王討伐の目的で異世界へ召喚された篠原シンタは、
相手のステータスを見るチートを駆使して、自らを召喚した王女を見てみると、なんと勇者は魔王討伐後に暗殺予定と表記されている。
そう、ここは勇者の命などなんとも思わないクソな異世界であった。
シンタは暗殺回避のため、服従しているフリをしていくことになるのだが……。
反逆の勇者〜テンプレクソ異世界召喚と日本逆転送〜 | 夢をつかむ、次世代型ノベルレーベル
『王女の心を堕とし異世界を生き残れ!! 騙し合いながら魔王討伐を目指す腹黒冒険譚ここに開幕!』
ーー異世界に召喚されたらチートスキルを駆使して魔王討伐を目指すファンタジー展開ーー
そんな展開を描いてきた異世界チート無双作品たちの下地のもと生み落とされたのがこの作品。
主人公が召喚されるはるか昔。かつて異世界に召喚されてきた勇者たちの傍若無人な態度が後の世の異世界人たちが勇者に抱く憎悪の感情に繋がることになっており……。
圧倒的アウェーな環境下。自らを召喚した王女からすらも嫌われていて味方をしてくれる人間が誰一人いない異世界で、自らに宿されたチートスキルを駆使して逆境を跳ね除けて生きていく。ある意味でサバイバル要素?
主人公の持つチートスキルの効果は? どんな使い方ができる? それすらも手探りのなか検証を繰り返し、異世界を生き残るための術を模索していく。
主人公の行動範囲は王城から一歩も出ることが許されず1巻を通して変わらぬ風景。物語の土台作りと圧倒的説明パート尽くしで場面展開もなかったけれど、それもまた1つのラノベの面白さということでしょう。この作品でしか味わえない物語があり楽しく読むことができました。