働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

日本語が話せないロシア人美少女転入生が頼れるのは、多言語マスターの俺1人2

日本語が話せないロシア人美少女転入生が頼れるのは、多言語マスターの俺1人2 【電子特典付き】 (講談社ラノベ文庫)

《あらすじ》
自分を排斥してきた、母の親権を喪失させる――そう決心した伊織。
ロシア人美少女転入生のチーナことクリスティーナをはじめ、悪友の総司ほか頼れる仲間たちとともに、証拠集めなどの行動に移った。
そんな彼が目にしたのが……
『初めまして! ララバイ新メンバーの、シオンでーす!』
母親とともに対立している、姉の詩織のアイドルデビューだった!
詩織の影響力に対抗しつつ、オリバー大佐たちのサポートもあり、事態は解決へと向かう。
そして、チーナと伊織の関係も深まり……!?
『私たちってさ、不思議な似た者同士だよね』

父親は他界し、毒親の母親と自分を毛嫌いする姉を持つ家庭環境で育てられた主人公は復讐を果たす……
裁判で勝利するための証拠集め、心を許せる頼れるクラスメイトや産みの親以上に可愛がってくれるオリバー大佐、そして好意を抱いているクリスティーナの存在。

アイドルデビューをはたし学校で人気者の姉の外面の良さにより、針のむしろのような学校生活を余儀なくされている主人公が復讐にかけた集大成によって、完膚なきまでに母親&姉をどん底の人生に叩き落すスカッとするサクセスストーリーと新たな人生の門出としてクリスティーナとの関係に1つの決断をくだす。
家族への憎悪から引き起こされた『復讐』を行動に移す日常風景というのがどれも新鮮でした。『親権』とそれにまつわる『法律』関係については門外漢なのですが、やはり『法律』に則った証拠集めや法の下に平等に裁かれ悪がこらしめられる姿には、その果てにある伊織という1人の人間が呪縛から解放されて自由に生きる未来を想像できて良い読後感でした。

次巻ではどんな物語が描かれることになるのか、楽しみです。

bookwalker.jp