《あらすじ》
俺の初恋の相手は、いとこの綺麗なお姉さん――相丈千鶴だった。
だが、小学校の頃の引っ越しのため、告白もできず別れてしまった。
数年後。親の転勤のため俺は叔母さんの家に預けられ、チヅ姉とその妹の舞と同居することになる。
しかし、再会したチヅ姉は――
「ひっ暇じゃないもーん! 今はジューデン期間だもーん」
憧れのお姉さんではなく、ダメダメなお姉さんになっていた!
かつて現役女子高生作家として華々しくデビューしたチヅ姉だったが、その後壁にぶつかり、すっかり自信をなくしてしまっていたのだ。
そして、チヅ姉への恩を返すため、俺は彼女のお世話係をすることになるが……!?
初恋のお姉さんとのお世話同居ラブコメ!
お金持ちヒロインから金銭的に養われる構図、家事全般万能ヒロインにお世話をされる構図などなど、男主人公が甘やかされるシチュエーションのラブコメ作品はどことなく「あー、よく見てきたな」と感じるけれど、『引きこもり歴数年、小説家（ほぼニート）』の属性を持つお姉さんヒロインをお世話して甘やかしまくるというのは「あれ、もしかしたらそんなにない？」と感じました。もしかしたら調べたら全然あるかもしれませんけど……
『ヒロインのほうから甘えてくる』建て前があれば、ちょっとエッチな流れに突入してもどことなく「合意のうえですから！！」的な免罪符が付いてそう。たとえそれが、ごく普通の一般家庭における浴槽のサイズで一緒にお風呂に流れにもつれ込んだとしても……
そして、身近な異性にたいして恋愛感情が芽生え始め、ふとした瞬間に相手を意識したときのリアクションが客観的にラブコメの進展具合が伺えて変化を感じることができます。
同居しているからこその距離感で描かれるラブコメ展開がとにかく甘々イチャイチャで癒される作品でした。
