働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 1 〜俺って数合わせのおっさんじゃなかったか?〜

【電子版限定特典付き】最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる1~俺って数合わせのおっさんじゃなかったか?~ (HJ文庫)

《あらすじ》
ただの数合わせだったおっさんが実は最強!!
隠れた英雄が真の勇者を育てる最強育成ファンタジー!!
異世界と繋がりダンジョンが生まれた地球。 30歳を越えても最低ランクの冴えない冒険者・伊上浩介は、勇者候補の少女・瑞樹の女子高生チームに数合わせとして加わることに。
すると、彼女たちの予想に反し、積み上げた経験による伊上の無双ぶりが瑞樹たちを驚愕させる事態に!! 実は伊上こそ、どんな最凶最悪のダンジョンからも生還し続けてきた『伝説の冒険者』だった!! 伊上はその実力を認めた瑞樹たちに頼み込まれ、教官として冒険者の戦い方を教えることになって――
「お前らが死なないように、できる限りのことを教えてやるさ」
生存特化の冒険者が才能S級女子高生を育てる最強勇者育成譚!

ーー冒険者に必要なのはかっこよく戦うことではなく、這いつくばってでも生き残ること。小狡く、小賢しく、卑怯に、卑劣に、貪欲に。ただ勝ちに行く。

地球に突如として現れたダンジョン。銃弾も爆撃も効かず、魔法を放ってくる未知のモンスターが蔓延るようになった世界を救う唯一の手立てが、その後の世に現れるようになった【覚醒者】たちの存在。
やがて【覚醒者】たちを養成する機関の設立、ダンジョンを攻略してきた先人たちの経験が積み重なり多くの知識が後世に受け継がれていく世界が出来上がった、そんな作品でした。

現代日本×異世界ダンジョンの組み合わせがどことなく和風ファンタジーっぽさがあって、学生服に身を包む高校生が魔法やそれに類する力を備えている日常にワクワク感がもてます。
しかし、【覚醒者】たちに備わった天性の力で俊敏な身のこなしができても、全てを破壊する魔法を放てても、圧倒的な破壊力で武器を振るうことができても、生身の人間が持つ命は儚く簡単に命を落としてしまう。
たった一つの油断がきっかけでどんなに高ランクの【覚醒者】でも危機に陥ってしまう。

最低ランクの冴えない冒険者・伊上浩介は何故、最低ランク冒険者でありながらもどんな最凶最悪のダンジョンからも生還し続けることができ『伝説の冒険者』と呼ばれるに至ったのか。
高ランク冒険者である勇者候補の少女・瑞樹率いる女子高生チームに足りないものは何なのか。
『伝説の冒険者』とひよっこ女子高生冒険者たちの成長と手に汗握る戦いが最高に面白い作品でした。
HJ文庫の新作として、これはオススメできる作品なので是非とも読んでもらいたいです。

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